内容

今日ご紹介するのは、博多駅の近くにあるお寿司屋さんです。
博多駅筑紫口から合同庁舎へ向かう途中のビルの奥のほうにお店があります。
行燈看板と小さな木札の店舗表札があり、白い暖簾がかかっているので、すぐに分かります。
店内は、白木のカウンターを囲むように個室のテーブル席があり、落ち着いた雰囲気です。
ここの本店は、「ゴ・エ・ミヨ」や「ミシュランガイド」に何年も掲載され、現在は1つ星の中華料理店「赤坂 桃の木」。
今回、中華と寿司をコラボレーションしたお店として、福岡に初出店しました。
大将の佐々木さんは、東京の寿司屋や和食店で修業し、この店のため来福。この道14年。
中華と寿司のコラボと言っても、コースの間に出てくる一品料理が中華食材だったり、中華の技法を使ったりで、基本的にお寿司はそのままお寿司として出てきます。
魚介類は、鮮魚を長浜で九州産を中心に買い付け、マグロやウニは豊洲から仕入れています。
アクセスもよく、デートや記念日、接待などにも良いお店です。

チェック

基本的にコースになり、現在ディナーは、4コース。
【オープン記念特別コース】(9800円)、【おまかせ握りコース】(13800円)、
【おまかせ握り（上）コース】(17800円)、【おまかせ握り（極上）コース】(22800円)、
コースの違いは、あいだに出てくる一品料理の内容や数になる。
別途サービス料（10％）

【オープン記念特別コース】(9800円)
我々は、今の時期しかない、お得な19品のこのコースを選んだ。
前菜3種、地鶏索麺、握り10貫、本日の茶碗蒸し、巻物、玉、留椀、杏仁豆腐。
内容は季節や仕入れなどによって変わるので、参考にしてください。

【前菜3種】
内容は日替わりで、この日は、
「空芯菜　中華風おひたし」、「山えのきの酸辣湯（サンラータン）風」、「筍と搾菜の中華風和え物」。
「空芯菜　中華風おひたし」　：　珍しい。中華食材に和の技法を使った一品。糸唐辛子を添えている。
「山えのきの酸辣湯風」　：　笠が茶色のえのきを使った一品。
酸辣湯のように、酸味と唐辛子、胡椒の辛味を活かした味付けのもの。
鶏がらスープ、醤油、酢、辛味などを加えて炒めている。
「筍と搾菜の中華風和え物」　：　筍、搾菜を刻み、中華ダレ（胡麻油、醤油、砂糖など）で和えている。
中華だが、このあとに出てくる寿司を邪魔しないように、香りや味の刺激は抑え気味になっている。
程よい刺激が食欲をそそる。

【地鶏索麺】
一口サイズの素麺。
鶏ガラ、地鶏を炊き、スープを作り、醤油、味醂で味付け。
博多ラーメンをイメージして、黄色いたまご素?を使っている。
鴨肉のチャーシュー、三つ葉がのっていた。
少しこってりしているが、前菜から寿司へ渡すためのつなぎの役割もある。

寿司
寿司酢は赤酢を3種類合わせたもので、香りは強くない。
煮切りを塗ったりして出てくるので、醤油などにつけなくても良い。

【天然鯛】
玄海産天然鯛の握り。へべすを絞りかけ、新潟の藻塩を振って出てくる。
へべすの爽やかさがよく、さっぱり食べられる。

【鯵】
玄海産鯵の握り。煮切りを塗り、薬味に葱生姜をのせて出てくる。
鯵の脂のりが良いが、葱生姜の切れが良い。

【赤身】
宮城県塩釜で揚がった天然マグロの赤身。醤油ベースのタレで即漬け。

【アオリイカ】
長崎産のアオリイカを細かくそいで、昆布締めして少し寝かせている。
それを握っているので、口の中でイカもパラパラほどけていく。
へべすを絞りかけ、新潟の藻塩を振っていた。
イカの甘味が引き出されていて美味しい。

【ホタテ】
北海道産の大きなものを使い、煮切りを塗って出てくる。
身が厚くて食べ応えがある。

【中トロ】
宮城県塩釜で揚がった天然マグロの中トロに、煮切りを塗って出てくる。

【フカヒレ茶碗蒸し】
寿司の途中で出てきた、結構たっぷりのフカヒレが入った、ちょっと贅沢な茶碗蒸し。
茶碗蒸しの上にフカヒレをのせ、餡をかけ、自家製XO醤をのせて出てきた。
フカヒレの食感が良く、XO醤で刺激と旨味がプラスされ、これまでにない茶碗蒸しになっている。

【イサキ】
長崎産のイサキの皮目を炙って、脂の旨味を引き出し、煮切りを塗って出てくる。
大きな型のイサキなので、脂がのっていた。

【大トロ】
宮城県塩釜で揚がった天然マグロの大トロに、煮切りを塗って出てくる。
厚く切っているので、食べ応えがあり、口の中一杯にマグロの旨味が広がる。

【赤海老の紹興酒漬け】
赤海老の殻を剥いて開き、紹興酒、醤油などに甘味を足して作ったタレに10分ほど漬け、握っている。
海老の身がプリプリで、ほんのりとする紹興酒の香りが良い。

【穴子】
対馬産の穴子。
一度炊いておき、身と皮目を炙って握り、穴子の詰めを塗って出てくる。
ふわふわの身で、詰めも甘すぎず、サラッとした感じ。

【かんぴょう巻き】
テーブルの場合は細巻、カウンターは手巻きで出てくる。
かんぴょうは甘すぎず、海苔もパリッとしてて美味しい。

【玉子】
玉子にホタテを加えて、カステラのようなフワフワ食感になっている。
ほんのりとした甘さが良い。

【留椀】
あおさの赤だし。
赤味噌と白味噌を合わせているので、味噌汁に近い感じ。

【デザート】
杏仁豆腐に黄桃のソースをかけたもの。
クコの実を添えていた。
杏仁のクセも強くなく、美味しい。

■■攻略法■■
この店の1年生は、今の時期だけ楽しめる【オープン記念特別コース】(9800円)が良い。
お店の味が一通り分かる。

■■チョッチュ■■
コースの品数が多く、バラエティに富んでいます。それに合わせて飲みたくなるので、
お酒のラインナップをもう少し増やしてほしいなぁ。

■■オススメ店■■
佐々木さん　中央区荒戸　「鮨料理 一高」

■■その他■■
客単価　：　コースと飲んだだけ
人気なのは、【おまかせ握り（上）コース】(17800円)

ビールは、生1100円から、瓶770円から。
ウイスキーは880円から、
日本酒は1320円から、
ワインは、グラス1210円から、ボトル7700円から。