FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2023-02-24(金) 地域:中央区

comodo

TEL
092-406-9217
住所
福岡市中央区渡辺通5丁目3-24
プロスペリタ天神ⅡPLUS 2F-A
ジャンル
和食
オープン日
2023年1月10日
席数
14席(カウンター6席)
営業時間
11:30~14:30(L.O.13:30) / 18:00~23:00(L.O.22:00)

定休日:日曜日、他に2日間 (合計、月に6日間休み)
調査日
■2023年2月10日
■天候 くもり
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/comodo_fukuoka/

内容

今日ご紹介するのは、三光橋交差点から川沿いの細い道を入った場所にあるスペイン料理のお店です。
1階には人気の居酒屋が入っているビルの2階で、無機質なコンクリートに木製のカウンターとテーブル、
キッチンにはパエリアパンがぶら下がっていますが、カジュアルなカフェっぽい雰囲気です。
この店は、田中さんと持永さんの2人で切り盛りしています。
シェフの持永さんは、大濠「アンティカ・オステリア・トト」で3年修業ののち、
東京でスペイン料理に出会い、ビブグルマンの代官山「Sal y Amor(サル イ アモール)」で2年、
同じくビブグルマンの銀座「Arroceria La Panza(アロセリア ラ パンサ)」で1年修業後、バルセロナへ行き、
帰国後、東京のワインバー「遠藤利三郎商店」、福岡のスペイン料理店を経て、この店で独立。この道13年。
オーナーでホールを主に担当する田中さんは、元々、東京で中華料理の料理人でしたが、
ホールの経験を積み、このお店で独立。この道16年です。
スペインと言っても、お米料理専門店「アロセリア」とバルを組み合わせたような業態で、
イメージは「うどん居酒屋」のスペイン・バージョン。
スペインの様々な地方の料理、タパス、ピンチョスなどのメニューを楽しんだ後は、
パエリアで締めてもらおうということです。
ちなみに、シェフはパエリアが得意ということで11種類も揃えています。
ただ、あまりスペイン色を強く出すわけではなく、内装もカフェのようだったり、
郷土料理でも地方にこだわりはなく、日本人に馴染みがありそうなものをセレクトしたり、
アレンジしたり、盛り付けにも気を付けています。
アクセスの良い場所にあり、1人でも仲間とでも気軽にスペイン料理を楽しめるお店です。

チェック

アラカルトのみ
ノーチャージ

【豚肉のテリーヌ ”カピポタ”】(760円)
「カピポタ」は、正確には「カップ・イ・ポタ」となり、カタルーニャ語で「頭と足」という意味。
カタルーニャのクラシックな郷土料理である豚の頭や足を一緒に煮込んだものをアレンジした一品。
豚の耳、頬、タン、豚足、野菜を3時間ほど煮て、ハーブや燻製したパプリカパウダーなども加え、
柔らかくなったらテリーヌ型に入れて冷やし固める。
注文が入ってからテリーヌは1、2cm幅くらいにカットし、サルピコン、万能ねぎ、
スライスしたラディッシュをのせ、オリーブオイルを回しかけ、ディジョンマスタードを添えて出てくる。
サルピコンはスペイン料理では定番のもので、
パプリカやセロリ、ピーマン、玉ねぎなどを刻んでビネガーで味付けしたもの。
プルプルした食感で豚の旨味たっぷりのテリーヌに、さっぱりしたサルピコンが合う。
テリーヌの上に花が咲いたような盛り付けもキレイで、インスタ映えする。

【羊のチーズフリット 蜂蜜と黒胡椒】(760円)
このメニューに使っているマンチェゴチーズは、スペイン料理でよく使われるラ・マンチャ地方の羊乳チーズ。
それにパン粉をつけ、揚げたもの。
スペインでは、マンチェゴチーズを食べるとき、「メンブリージョ」という西洋カリンのジャムを合わせるが、
この店では、黒胡椒を振った蜂蜜を添えているので、お好みで。
ワインに合う一品。

【アボカドとホタテのスティック】(1360円)
スペインの郷土料理ではないが、アボカドを使った一品を出したいと思い考案。
スペインのとある星付きレストランに、アボカド、ホタテ、胡麻、マスタードを使ったタルタルがあり、そこから着想。
ホタテをたたき、卵白、生クリーム、胡椒、塩、胡麻を混ぜ、春巻きの皮で細巻にして揚げる。
ソースは、アボカド、アリオリソース、レモン、マスタード、塩を合わせ、仕上げに葱、ラディッシュを散らしている。
揚げ物だが、レモンとマスタードで酸味のあるソースをつけるため、さっぱりとした後口になる。

ピンチョス【海老・サルピコン】(2個760円)
ピンチョスとは、パンの上に串に刺さった料理がのったもの。
この店で使っているパンは、パンストックの「ボカディージョ バスク」。
その上に、グリルして串に刺した海老をのせ、さらにサルピコンをのせ、ハーブをのせて出てくる。
このサルピコンは、赤、黄パプリカ、セロリを刻んで、
バルサミコ酢、オイル、胡椒、塩で作ったドレッシングで味付け。
(普通は白ワインビネガーを使うが、バルサミコ酢にアレンジ)
見た目も鮮やかで、程よい酸味が海老に合う。

ピンチョス【生ハム・マッシュルーム・アリオリ】(2個760円)
同じくパンストックの「ボカディージョ バスク」の上にのって出てくる。
パンの上に生ハムをのせ、オーダーが入ってから焼いたマッシュルームを2個重ね、串を刺す。
そこにアリオリソースをかけ、パプリカパウダーを振ったシンプルな一品。
生ハムの塩気とアリオリソースの刺激、マッシュルームの食感が良い。

【フライドポテトと生ハムと半熟卵(+トリュフ風味)】(760円、+100円)
これは、「ウエボス・エストレジャードス」という
スペインのクラシックな料理から発展したバルの定番料理「ウエボロト」になる。
「ウエボ」が「玉子」、「ロト」は「崩した」という意味。
フライドポテトの上に生ハムと目玉焼きをのせ、パセリを散らして出てくる。
目玉焼きの黄身を崩して、ソースのように絡ませながら食べる。
我々はプラス100円を追加し、トリュフ風味にしたので、トリュフオイルがかかっていた。
B級だが、口へ運ぶ手が止まらず、つまみにぴったり。

【カマンベールとブルーベリーのサラダ】(1100円)
皿の上に、ミックスリーフ、サニーレタス、トレビス、水菜、ミニトマト、
くるみのグリーンサラダを盛り付け、ブルーベリーソースをかけている。
その真ん中には、カマンベールチーズがドーンと鎮座して登場。
このカマンベールチーズは、トーストの上にのせてオーブンで焼いたもので、
仕上げにバーナーで表面を炙っている。
ブルーベリーソースは、ジャムに酸味を加えたような感じで、チーズとの相性も良い。
見た目もきれいで、つまみになるサラダ。

【椎茸とヤリイカのプランチャ】(1100円)
プランチャとは鉄板焼きのことで、スペインバルでよく出るイカと日本の椎茸を合わせた一品。
ジャンボ椎茸とヤリイカは、塩を振りながら鉄板で焼いて、
アリオリソースを添え、パプリカパウダーを振り、イタリアンパセリを添えている。
見た目が居酒屋の「イカ焼きマヨ七味」みたいなので、オヤジはそそられる一品。
ただ、それほど辛くはなく、ソースも脂っぽくなく、イカと椎茸の旨味が重なり美味しい。

【マッシュルームのアヒージョ】(960円)
これは、クラシックな手法で作ったものになる。
マッシュルームは笠と軸に分け、軸は微塵切りする。
アヒージョ鍋の中にオリーブオイルを注ぎ、ニンニク、唐辛子を入れて火をつけ、香りを移す。
そこに、白ワイン、鶏だしを加え、マッシュルームの笠と軸、刻んだベーコンを入れ、グツグツさせる。
仕上げに黒胡椒、パセリを振って出てくる。
ニンニクの香りと唐辛子の刺激が食欲をそそり、マッシュルームがとても美味しく頂ける。
このオイルも味わいたいならば、別でパンを頼むと良い。

パエリア
2人前から、3人前、4人前もできる。(パエリアパンの大きさが変わる)
11種類ほどあり、大きく分けると魚介系、肉系、ミックス系の3種類になる。
だしは、海老と鯛の頭でとった「魚介だし」と、鶏ガラでとった「鶏だし」の2種類があり、
魚介系のパエリアには「魚介だし」、肉系には「鶏だし」、ミックス系には「魚介だし」と「鶏だし」を使う。
お米は、粒が大きくしっかりしてパエリアにも合うということで、「さがびより」を使っている。

【イベリコ豚のパエリア(ローストポーク)】(2人前3700円から)
我々は肉系のパエリアをチョイス。
マッシュルーム、ベーコン、チョリソーを軽く炒め、
「鶏だし」、トマトソース、オリーブオイル、お米を加え、炊く。
炊き上がったら、別で作っていたローストポークのスライスをのせ、温めて出てくる。
肉の旨味がしっかり米にしみていて、美味しい。
締めでも良いし、つまみにもなる。

■■攻略法■■
お2人でしているので、電話で予約をしてから行くべし。
パエリアは時間がかかるので、早めに頼むべし。

■■チョッチュ■■
スペイン料理は、まだまだ知られていない料理があります。
お2人でしていて、いちいち尋ねられると大変だと思うので、メニューに簡単な説明を書いてもらえると嬉しいなぁ。

■■オススメ店■■
持永さん 大名 ミクソロジーバー「CITADEL(シタデル)」

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 4000円から5000円くらい

ビールは、瓶650円から。
ハイボールは650円、シェリーは700円。
ワインは、グラス600円から、ボトル3000円から。
日本酒はグラス600円から。

人気メニュー ベスト3
3位 : ピンチョス【海老・サルピコン】(2個760円)
2位 : 【オムレツ ”トルティージャ”】(760円)
1位 : 【パエリア】(2人前3300円から)

人気パエリア ベスト3
3位 : 【イベリコ豚のパエリア(ローストポーク)】(2人前3700円から)
2位 : 【イカスミのパエリア】(2人前3500円から)
1位 : 【魚介のパエリア】(2人前3600円から)

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