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BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2023-01-06(金) 地域:中央区大名

馳走や 直

TEL
092-741-8883
住所
福岡市中央区大名2丁目10-2 シャンポール大名B棟 105
ジャンル
和食
オープン日
2012年
席数
14席(カウンター7席)
営業時間
17:30~23:00(L.O. 22:00)

定休日:水曜日
調査日
■2022年12月23日
■天候 雪
■時間 19時30分

内容

今日ご紹介するのは、中央区役所のすぐ近くにある小料理屋さんです。
区役所の前の道の郵便局の隣にあるビルの1階で、奥まった場所に入口があります。
店内は、和食らしい設えで、入ってすぐに個室、その奥にカウンターがあります。
「馳走や 直」は、15年前に一度メシュランで取材をしていますが、そこから移転し、さらに進化をしました。
店主の平松さんは、26歳で料理の道に入り、東区の「いろは寿司」、祇園の「馳走屋 黒川」で修業後、
2000年に春日市で「おすし茶屋 直」をオープンし、2007年、舞鶴に「馳走や 直」を移転オープン。
そして、2012年に今の場所に移りました。和食一筋29年。
以前は、居酒屋っぽい感じで、様々な味や食材を重ねていくような料理でしたが、
今回のお店は、奇をてらわず飽きのこない、素材が生きる料理をコンセプトにしています。
扱う食材は魚介類がメインです。
以前は、直接買い付けに行っていましたが、魚に惚れて買い過ぎてしまう為、
現在は、自分のことを分かってくれている魚屋さんから仕入れています。
また、天然を中心に扱い、自分の目に敵わない魚は出したくないということで、数が少なくなる時もあります。
アクセスも便利な場所にあり、しっかり仕事をした和食の一品一品を、ゆっくりと楽しめるお店です。

チェック

アラカルトとコース
アラカルトは、日替わりのおすすめとグランドメニューがある
コースは、6600円、8250円、10450円など。
1名様からで、当日可。10450円は前日までの予約が必要。

我々は、アラカルトで頼んだ

【小鉢】(660円)
座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。
だいたい2種類を用意してて、我々は、「渡り蟹の茶碗蒸し」だった。
仕上げに、「振り柚子」のようにカボスの皮を削りかけていた。
渡り蟹の身もしっかり入っていて、出汁がきいていて美味しい。
寒い雪の日に、温まる一品だった。

【刺身盛り合わせ】(1人前1900円)
内容は仕入れによるが、だいたい7、8種類になる。
この日は、①アオリイカ(玄海)、②ヒラメ(玄海)、③天然ブリ(対馬)、④アジ(五島)、
⑤ミンククジラのさえずり、⑥赤貝、⑦サワラの炙り(糸島)、⑧中トロ(対馬みやび鮪)。
対馬の藻塩、山葵、醤油が出てくるので、お好みで。
だいたい1貫は握りにしていて、この日は、中トロ。煮切りを塗っているので、そのまま頂く。
アオリイカは身が厚いので、食べやすいように包丁を入れていた。甘くて美味しい。
ヒラメは弾力のある歯ごたえと淡い旨味が良い。
ブリとアジは脂がのっていた。
サワラは炭で炙って香りづけし、クジラには葱と卸生姜をのせていた。
個室の場合は仕方ないが、我々はカウンターに座っていたので、2回に分けて出してくれた。
こういう気遣いが嬉しい。

【酒肴6種盛り】(1100円)
ちょこちょこしたお酒のアテを6種類盛り合わせにしたもの。
「おひたし」、「半熟卵の出汁醤油漬け」、「自家製からすみ」の3種類は必ず入るが、
あとの3種類は日替わりとなる。
この日の「おひたし」は、春菊とかきの木茸で、ほんのりと苦味があり、出汁ときのこの旨味が良い。
「半熟卵の出汁醤油漬け」は卵黄がねっとりしていて、旨味が濃くなっている。
「自家製からすみ」は、味噌漬けとプレーンがあるが、この日はプレーンが出てきた。
からすみを少しずつ食べながらのお酒は堪らない。
それに「あん肝」、「とこぶしの山椒煮」、「合鴨ロースト マスタード添え」。
きちんと仕事をした様々な料理を一度に楽しめるので、かなりお得。

【自家製塩クジラ】(800円)
高級部位である「尾の身」で作った塩クジラ。
尾の付け根あたりのよく動かす部分であり、肉の旨味と脂のノリも良くて、刺身にするような部位。
クジラの旨味が凝縮され、脂が強いため、塩辛さを感じないのが良い。

【播磨灘産牡蠣と蓮根の天ぷら】(1800円)
兵庫県相生市の1年牡蠣と佐賀県白石町産の蓮根の天ぷら。
牡蠣は火を入れると縮むことが多いが、これは縮まずに旨味もしっかりある。
他に、芋(紅はるか)と、モロッコインゲンの天ぷらも出てきた。
天だしと雪塩が出てくるので、お好みで。
とにかく揚げ方が上手い。
衣はサックリし、牡蠣はふんわり、蓮根はサクサクした食感でジューシーな仕上がり。

【白甘鯛の西京味噌焼】(2100円)
甘鯛には、黄甘鯛、赤甘鯛、白甘鯛があるが、よく見るのは赤甘鯛。
白甘鯛は、甘鯛の中でも一番高級なもので、赤甘鯛よりも水分が少ない。
それを自家製の西京味噌に漬け、上火で炙って出てくる。
はじかみとレモンを添えているので、お好みで。
甘鯛と言うだけあって甘い味もあり、味噌に漬けているので旨味も濃い。
別で揚げた甘鯛の鱗が添えていて、このサクサク感がスナック感覚で良い。
また、菜の花を昆布出汁に漬け、酢味噌を添えたものもあり、口直しになる。

【ならトロ巻き】(1210円)
本鮪の大トロと、奈良漬けを巻いたお寿司。
通常だとたくあんを使うところが多いが、この店では寿司で握る大トロを細く切って、
奈良漬け、大葉、山葵と一緒に巻いている。
ガリを添えているので、口直しに。
大トロの旨味と奈良漬けの甘みと香りがとても合っていて、締めだけではなく、お酒のアテにもなる。

■■攻略法■■
席数も少なく人気のお店なので、早めに電話予約をするべし。
この店の初心者で何を頼んで良いか分からないなら、お店の味が一通り分かるコースを頼むと良い。

■■チョッチュ■■
炊き物でも何でも良いので、野菜系の一品がもっとあると嬉しいなぁ。(おひたしやおでんはあるのですが・・・)

■■オススメ店■■
平松さん 東京 「神楽坂 まる富」

■■その他■■
客単価 :  飲んで食べて 8000~9000円くらい

2023年は、1月6日、今日から営業です

ビールは、生550円から、瓶600円から。
ハイボールは、550円から。
ワインは、グラス550円から、ハーフボトル1650円から、フルボトル4290円から。
焼酎は、グラス530円から、飲み切り4合ボトル3000円から。(ロック、ソーダ割り50円増し)
日本酒は、グラス660円から、300ml小瓶1650円から、とらふぐひれ酒あり。

人気メニュー ベスト3
3位 : 【活き車海老入り天ぷら盛り合わせ】(1980円)
2位 : 【酒肴6種盛り】(1100円)
1位 : 【刺身盛り合わせ】(1人前1900円)

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