内容

今日ご紹介するのは、春吉大通りと寺町通りの間にある、できて18年目になるアッパー居酒屋さんです。
ビルの1階にあり、格子戸を抜けると目の前に生簀があるカウンター席、奥には個室があります。
装飾的には民芸調な家具を置いていて、色使いも渋くまとめています。
店主の石橋さんは、中村調理製菓専門学校を卒業後、
ホテル日航福岡のレストラン 「Les Celebrites（レ・セレブリテ）」で5年修業。
その後、大名にあった「海亭」などを経て、清川の「九州料理ぜんざい」の立ち上げを経験後、
独立して、この店をオープン。この道30年。
魚介類は、活き魚業者や仲買人から仕入れたり、柳橋へ行ったり、
野菜も市場などに行き、自分の目で確かめたものを仕入れています。
メニューは幅広く、様々な人に対応するようになっていますが、
店主としては魚を売りにしていて、実は以前、この店の刺身が「ソワニエ」の表紙を飾ったこともあります。
アクセスもよく、少しアッパーな料理を落ち着いた雰囲気で楽しめるお店です。

チェック

アラカルトは、グランドメニューと日替わりメニューがある。
コースは1名様5500円から。飲み放題プランもある。要前日まで予約で、2名様から受付。

我々はアラカルトで頼んだ。

【突き出し】(330円)
座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。
内容は日替わりで、我々の時は「手作り胡麻豆腐」だった。
器に一番だしを使っただし醤油を垂らし、その上に胡麻豆腐をのせ、
さらにバンバンジー系ソースをかけ、胡麻を振り、山葵をのせて出てくる。
このバンバンジー系ソースは、練り胡麻、ラー油などで作ったもので、少しピリ辛。
2種類のタレを使っているので、複雑な味になっている。

【刺身盛り合わせ】(1人前2178円)
内容は日替わりで、だいたい各種1貫ずつが基本。
仕入れにより1人前10貫から13貫ほどになる。
我々の時は、「間八」、「ホタテ貝柱の網焼き」、「ヤリイカ（地物）」、「地ダコ」、
「クジラうね」、「マグロ赤身（対馬）」、「中トロ（奄美大島）」、
「ヤイトガツオ（長崎）たたき」、「カマス（長崎）炙り」、「サワラ（玄海）炙り」、「鯛」、
「対馬穴子」、「五島のサバ」。
鮮度優先でコリコリした食感を楽しむものが多いが、
魚種によっては、昆布で締めたり、炙る前に少し寝かせることもある。
例えば、今回だと、カマスは塩で締めてから炙っている。
「クジラうね」には卸生姜をのせ、「ヤリイカ（地物）」には包丁を入れ食べやすくなっていた。
「対馬穴子」は生だったので、とても歯ごたえがあった。
山葵、塩、醤油などが出てくるので、お好みで。
とても種類が多いのは嬉しい。

【本皮ハギ】(4180円※価格は仕入れにより変わる)
この店には生簀があるので、活き造りメニューもいくつか用意されていて、その中からチョイス。
薄く切った刺身は、ふぐの鶴盛りのようにキレイに並べられていた。
薄皮、腹身の湯引きも添えられていて、これも十分つまみになる。
醤油、ポン酢、酢橘塩、紅葉卸、山葵、葱、肝があるので、お好みで。
程よい薄さの刺身で歯ごたえもあり、旨味もしっかり感じて美味しい。

【ズワイガニのほぐし身　アボカドマヨあえサラダ】(1045円)
アボカド半分を使い、賽の目切りする。
アボカド、ズワイガニのほぐし身、玉葱の粗みじん切り、きゅうりを和え、
マヨネーズ、塩胡椒、レモン汁でまとめる。
アボカドの皮を器にして盛り付け、パプリカ、葱をのせ、クラッカーを添えて出てくる。
このクラッカーの上にのせて食べると良い。
サラダというよりつまみ感覚で、アボカド好きには堪らない一品。

【とろとろ煮のカツ】(1551円)
この店でも人気の一品。
長崎じげもん豚のバラ肉を使ったメニュー。
長崎じげもん豚とは、島原半島、雲仙岳の裾野で育てられた「SPF豚」。
そのバラ肉を、薬味野菜、一番だし、味醂、酒で5時間ほどかけてじっくり炊き、一晩置いて冷ます。
固まった余計な脂を取り除き、醤油を加えて、さらに5時間かけて煮込んでいく。
プルプルに仕上がったバラ肉をカットし、衣を付けて揚げ、カツにする。
カツを皿に盛り付け、千切りキャベツ、ミニトマト、辛子マヨネーズを添え、
とろとろ煮の煮汁に片栗粉を入れてとろみをつけたソースをかけ、胡麻、葱を散らす。
サックリした衣の中はトロトロで、濃厚なソースと相まって美味しい。

【燻製五島サバ】(1408円)
五島のサバは3枚に卸し、少し寝かせたもの。
中華パンを使い、桜チップをセットし、強火で6分ほど燻製したものだが、しっかり色と香りが付いている。
レモン、粒マスタードを添えているので、お好みで。
口直しの野菜も添えてあった。
サバの旨味が凝縮され、燻製香も良く、お酒がすすむ一品。

【ホタテ貝柱海苔巻揚】(1628円)
生のホタテ貝柱を半分に切り、海苔を巻いて衣を付けて揚げた天ぷら。
蓮根、茄子、しし唐の天ぷらも添えてあった。
塩、カボス、天つゆ、大根卸、卸生姜を添えているので、お好みで。
シンプルだが、海苔を巻くことで磯の香りが増して美味しい。

■■攻略法■■
焼酎のボトルとソーダ割りセットを頼むと、炭酸水が魔法瓶で出てくる。
炭酸が抜けない素晴らしいアイデアで、炭酸好きには良い。

■■チョッチュ■■
炭酸水が魔法瓶で出てくるのは良いが、開けるとすごい音がして炭酸水が飛び散るので、気を付けたい。

■■オススメ店■■
石橋さん　中央区警固　筑豊りぼん

■■その他■■
客単価　：　飲んで食べて　6000～7000円くらい　／　高いお酒を飲むと、8000円くらい

ビールは、生583円から、瓶671円から。
ハイボールは、704円から。
焼酎は、グラス583円から、ボトル3388円から。
日本酒は、880円から。

人気メニュー　ベスト3
3位　：　【燻製五島サバ】(1408円)
2位　：　【とろとろ煮のカツ】(1551円)
1位　：　【刺身盛り合わせ】(1人前2178円)