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ザ・メシュラン

放送日:2022-11-04(金) 地域:中央区薬院

そばのみ やなせ

TEL
092-401-0633
住所
福岡市中央区薬院4丁目10-38
ジャンル
和食 麺類
オープン日
2020年12月4日
席数
16席(うち、カウンター6席)
営業時間
ランチ 火~木 11:30~14:30(L.O.14:00) / ディナー 17:30~22:00(L.O.21:30)

定休日:日曜日、月曜日
調査日
■2022年10月21日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/sobanomi_yanase/

内容

今日ご紹介するのは、浄水通り、薬院交番のすぐ近くにある飲めるお蕎麦屋さんです。
ビルの1階にあり、入口には白い暖簾がかかっています。
店内は、カウンターとテーブル席があり、和食らしく簡素な造りで、奥には蕎麦打ちの部屋もあります。
店主の栁瀬さんは、ミシュラン1つ星の京都の老舗料亭で4年修行後、
デザートを勉強するため、仕事をやめて製菓の学校へ1年通い、
その後は、京都の割烹、炉端などを経て、和食「佳久(かきゅう)」で5年修行後、福岡の実家へ。
実家である東峰村の「会席手打ち蕎麦 京や」で蕎麦を1年学び、この店を独立オープン。この道21年です。
蕎麦粉は、懇意である製粉所にお願いし、その時の良いものを持ってきてもらい、この店でブレンドしています。
今は新蕎麦の季節です。ちなみに、栁瀬さんは、霧島の蕎麦粉が好きだそう。
そして、飲める蕎麦屋ということですが、蕎麦よりも一品料理の方が多いというのが珍しいです。
魚介類や肉類、野菜などは、長浜や柳橋などで仕入れています。
しかも、製菓の学校で勉強しただけあって、デザートも手作りで、6種類ほど常時置いています。
アクセスの良い場所にあり、ちょっと立ち寄って蕎麦だけを食べても良し、
お酒と一緒にちょっとつまんで、締めに蕎麦でも良し、様々な使い方ができるお店です。

チェック

アラカルトのみ
グランドメニューと日替わりメニューがあり、日替わりメニューは仕入れにより価格も変わる

【つきだし】(460円)
蕎麦だけを食べる方には出していないが、我々のようにお酒を頼むとアテ代わりに出てくる。
内容は日替わりで、この日は、「南瓜と蓮根のまんじゅうの餡かけ」。
「ザ和食」という仕事をしたものが出てきて嬉しい。

刺身
常時6~8種類ほど置いている。
仕入れにより価格は変わる。

【羽ガツオ炙り刺し】(1400円)
3日間ほど寝かせていて、旨味も増し、少しねっとりしている。
軽く炙って、厚めに切って出てくる。
脂がよくのっていて、美味しい。
醤油、山葵を添えているので、お好みで。

【アラねぎポン酢】(1800円)
少し小ぶりだったので、アラとしては短く、2、3日寝かせたものだった。
こちらは、ねっとり感よりコリコリとした歯ごたえをテーマにしている。
厚切りなので、弾力をしっかり感じ、淡い旨味が良い。
ポン酢、葱、紅葉卸を添えているので、お好みで。

【毛ガニ甲羅盛り】(2300円)
この時期の毛ガニは、少し大きくなって食べ応えがある。
しかし、細かいところまで身をほぐして食べるのは面倒。
ということで、この店では、全てきちんと身を出してくれているので、手も汚れず、楽に食べることが出来る。
シンプルにお店で蒸して、身をほぐして甲羅に盛り付けて出てくるが、蟹味噌は別添え。
蟹酢もあり、蟹酢だけで食べたり、味噌と一緒に食べたり、色々な食べ方ができるようになっている。
手間を考えると、これは安い。

【蕎麦屋のポテトサラダ】(620円)
ジャガイモは、メイクインと男爵の2種類を使い、スモークベーコン、にんじん、卵で作ったもの。
卵は多めで黄色が強く、蕎麦のかえしを入れることで、コクを出している。
皿の上に葉物野菜を敷き、その上にポテトサラダを盛り付け、素揚げした蓮根を飾り、
香ばしさをプラスするために素揚げした蕎麦の実をトッピングしている。
お酒のアテに良い。
味変で、ピスタチオデュカが別添えで出てくる。
デュカとは、クミン、コリアンダーなどで作るエジプトのスパイスのこと。
自家製で、この店ではピスタチオを加えている。

【松茸天ぷら】(1600円)
カナダ産の白松茸 を割いて天ぷらにしたもの。
噛むと松茸の香りが口の中に広がる。
藻塩を添えているので、お好みで。

【白エビと新しょうがのかきあげ】(800円)
新生姜は刻んで一度ボイルし、強すぎる香りを少し抜く。
それと白エビを合わせてかき揚げにする。
焼き塩を振って出てくるので、そのまま食べると良い。
白エビのサクッとした食感と香ばしさが良い。

【旬野菜の天ぷら(野菜8品)】(1050円)
内容は日替わり。
この日は、薩摩芋、南瓜、茄子、ブロッコリ、ゴーヤ、ピーマン、白葱、蓮根。
衣は、専門の業者から仕入れた粉を、この店独自でブレンドして作っている。
天ぷら屋さんのように薄衣にはしていないが、そんなに厚くもなく、程よい感じ。
藻塩と天つゆが出てくるので、お好みで。

【そばがき】(1100円)
注文が入ってから粗挽きの蕎麦粉を練って、蕎麦湯に浮かべて出てくる。
きな粉、山葵、醤油が出てくるので、お好みで。
きな粉を使うと、安倍川もちっぽくなる。
結構ボリュームがある一品なので、色々な食べ方を試して欲しい。

蕎麦
冷たいものと温かいもので、10種類ほどある。(大盛りはプラス380円)
蕎麦粉はその時々で数種類をブレンドして使い、その日に打つ。
角が立ち、香りが強い、歯ごたえのある蕎麦になるよう、常に心がけている。
蕎麦つゆは、九州よりの甘めに仕上げている。
葱、山葵を添えているので、お好みで。
ぶっかけに使うつゆは、昆布、鰹、炒り子、椎茸などを使い、甘めで飲めるような味の濃さ。
かけだしは、鰹を多めで香りを立たせている。
我々は、お酒を飲んだあとなので、冷たい蕎麦を2種類頂いた。

【ざるそば】(950円)
蕎麦粉10割につなぎが1割という「外一」のもり蕎麦。
のど越しがよく、コシがある。

【田舎そば】(1100円)
こちらも蕎麦粉10割につなぎが1割という「外一」のもり蕎麦だが、
殻付きのままの蕎麦の実を石臼で挽いた粗い粉で打つので、少し黒っぽい感じになる。
「ざるそば」より香りが強い。

※冷たい蕎麦の食べ方
最初は、岩塩で食べることを勧められる。
これだと蕎麦の香りが良く分かるので、試して欲しい。
その後、お好みで蕎麦つゆを使うと良い。

■■攻略法■■
店主がデザートの勉強をしているので、手づくりデザートが常時6種類くらいあります。
スイーツ好きは、そこまでたどり着くよう、計算して食べるべし。

■■チョッチュ■■
テーブル席にはあるのだが、カウンター席用のハンガーがないので、これからの季節、コート掛けは欲しいなぁ。
ホールのスタッフがちょっと慣れてなかったかなぁ。

■■オススメ店■■
栁瀬さん 福岡市中央区高砂 「Restaurant SNOW」

■■その他■■
客単価 : 無茶な飲み方をしなければ 5000~6000円くらい
良いお酒を飲むと、7000~8000円くらい (ワインを飲む方が多いそうです)

ビールは、生680円から、瓶680円から。
ハイボールは580円から、サワーは580円から。
焼酎は、グラス500円から。
日本酒は、90cc 400円から。
ワインは、グラス750円から、ボトルあり。

蕎麦は、冷たいもので「ざるそば」(950円)、「田舎そば」(1100円)、
温かいもので「地鶏そば」(1450円)が人気
人気一品メニュー ベスト3
3位 : 【蕎麦屋のポテトサラダ】(620円)
2位 : 「白和え」(取材した日は、「柿とラフランスの白和え」(720円)でした)
1位 : その日の魚の刺身(単品の他、刺し盛りもできます)

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