内容

今日ご紹介するのは、桜坂から動物園へ上がる道の途中にある小料理屋さんです。
黒色の外装で、店内は白壁に、落ち着いた色合いのテーブルとカウンターがあり、どこも個室仕様です。
カウンターの目の前には、生簀もあります。
店主の今村さんは、19歳で上京し、フレンチレストラン「紅花」で5年修業。
福岡へ戻り、フレンチや和食店、鮮魚店などを回って、30歳で独立。
最初は高宮通りにお店をオープンし、4年後に長住に移転して20年。
そこでは、洋食出身の腕を活かし、和食と洋食、創作料理を提供していました。
そして、今年7月に、こちらへ更に移転オープンしました。この道、36年。
魚介類は、昔から付き合いのある活魚業者から仕入れたり、
柳橋などに行って、自分の目で確かめたものを使い、野菜もなるべく地物を使うようにしています。
また、それぞれ6席、4席、4席、カウンター個室3席の4個室のみの対応となるので、基本、予約が望ましいです。
そして、メニューはありますが、お客様のリクエストには応えるようにしているので、
予約をする時に食べたいものなどを相談すると、メニューにはない季節の良いものを仕入れて提供してくれます。
だから、食べたい食材、食べるのがメインかお酒を飲むのかなど、お話すると良いです。
落ち着いた雰囲気の中でゆったりと料理とお酒を楽しめるお店です。

チェック

アラカルトとコース
メニューに価格を書いているが、仕入れによって変わる。
おまかせコースは、5500円、8800円、11000円。
我々はアラカルトで頼んだ。

【旬の前菜盛り合わせ】(1300円)
アラカルトの場合、基本、座るとこれが出てきて、他の料理が出てくるまでは、これで楽しむ。
内容は日替わりで、だいたい4、5品。
我々の時は、「柿の白和え」、「剥き渡り蟹」、「キノコと水菜の煮浸し」、
「インカのめざめのポテトサラダ」、「生落花生」。
「柿の白和え」は、柿をさいの目切りし、絹ごし豆腐、胡麻ペーストで和えていて、とてもクリーミー。
「剥き渡り蟹」は、一度茹でてから蒸して、身をほぐして出てくるので、食べやすくなっている。
「キノコと水菜の煮浸し」は、旬のキノコをソテーし、軽く塩味を付け、水菜と一緒に鰹出汁に浸けたもの。
「インカのめざめのポテトサラダ」は、ポテトに、ハム、たっぷりの玉子を加えたものに、ブラックペッパーでアクセント。
「生落花生」は、千葉県産のものを湯がいて出てきた。
これだけのボリュームで出てくるので、しっかりお酒を楽しめる。

【本日のおすすめ刺盛】(大2～3人前　3300円、　小1～2人前　2000円)
我々は、「大2～3人前」を頼んだ。内容は日替わりで、5、6種入る。
「鯛の昆布締め」は、長崎産2キロくらいの大きさのものを使い、昆布で3時間くらい締める。
「本カワハギ」は、長崎産で肝も添えられているので醤油に溶いて肝醤油にして食べると良い。
厚めに切っていたので、コリコリして歯ごたえがあって美味しい。
「のどぐろの炙り」は、五島から届いたばかりのものを使い、軽く皮目を炙ったもので、とても脂がのっていた。
「ヤリイカの炙り」は、玄海産で隠し包丁を入れて食べやすくし、表面を炙って出てきた。
「中トロ」は、長崎産で、とろける感じ。
ポン酢、醤油が出てきて、山葵、もみじ卸、寸ねぎ、冥加を添えているので、お好みで。
このボリュームでこの値段は安い。（原価がすごいことになっている）

【トラフグの炙り　ジュレ仕立て】(1650円)
トラフグの身、1／4近くの量を炙って、ぶつ切り。
皿の上に、紅芯大根を敷き、その上にフグの身、皮、ポン酢のジュレ、
うらしそ、海ぶどう、穂紫蘇を重ね、ミニトマト、カボスを添えて出てきた。
ポン酢のジュレは、ポン酢をダシでのばしてゼラチンで固めたものなので、酸がきつくはない。
海ぶどうの塩味がアクセントになる。
フグの身の淡い旨味を感じ、皮のコリコリ感も良い。
ちょっと贅沢な気分になる一品。

【揚げ栗のクリームチーズソース】(800円)
今が旬の栗を茹でて渋皮を剥き、薄衣を付けて、軽く味付けをして揚げる。
カボチャとクリームチーズと合わせてソースを作り、その上に揚げ栗をのせて出てくる。
洋風な一品。
栗のホクホクした感じが良く、栗とカボチャの甘さが重なり美味しい。

【蟹真丈の野菜餡かけ】(900円)
山芋、エソのすり身、ズワイ蟹の身を混ぜ、つなぎで片栗粉を少し加え、ふんわりと仕上げた真丈。
きゅうり、ニンジン、白葱で鰹出汁の野菜餡を作り、真丈の上にかける。
蒸した蓮根を素揚げしたものを添え、食感のアクセントにしている。
餡もあっさりさせているので、蟹の風味も良い。

【佐賀牛のロースト　焼野菜添え】(2100円)
佐賀牛のイチボを塊のままヒゴグリラーで表面をカリッと焼き、
余熱が入るように休ませて、食べやすい大きさにカットして出てくる。
イチボは赤身ではあるが、それなりに霜降りで脂ものっていた。
添えていた野菜は、蒸した薩摩芋と蓮根、揚げた茄子と赤パプリカとオクラと二十日ニンニク。
二十日ニンニクは、そんなに香りも強くなく、程よい感じ。

■■攻略法■■
オープンしたばかりでかなりの原価をかけて料理を出しているので、すぐに行くべし。

■■チョッチュ■■
火を通している野菜の料理はありますが、サラダ系のものもあると嬉しいなぁ。

■■オススメ店■■
今村さん　福岡市中央区大名　「おもてなし 高嵜」

■■その他■■
客単価　：　5500円のコースを頼んで7000、8000円　／　アラカルトで食べて飲んで　7000、8000円

ビールは、生800円から、瓶900円から。
ハイボールは650円から、サワーは800円から。
焼酎は、グラス500円から、ボトル3300円から。
日本酒は、グラス800円から、180ml1800円から。
ワインは、グラス800円から、ボトル5000円から。

人気メニュー　ベスト3
3位　：　【伊勢エビの活き造り】(11000円くらい)　700g前後の大きなもの。
2位　：　【佐賀牛のロースト　焼野菜添え】(2100円)
1位　：　【本日のおすすめ刺盛】(大2～3人前　3300円、　小1～2人前　2000円)
コースで人気なのは、8800円。