FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2022-09-02(金) 地域:中央区高砂

らりご

TEL
092-406-6407
住所
福岡市中央区高砂2丁目8-15 
ガットタカサゴプレチサメンテ 1F
ジャンル
和食
オープン日
2021年2月23日
席数
16席(カウンター6席)
営業時間
18:00~24:00(L.O. 23:00)

定休日:日曜日+不定休
調査日
■2022年8月5日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/rarigo.abe/

内容

今日ご紹介するのは、日赤通り高砂2丁目の交差点から少し入った場所にある小料理屋さんです。
群青色の外壁に格子窓があり、表札サイズの看板があります。
店内は、カウンター席の他にテーブル席もあり、和食らしくすっきりしています。
ちなみに店主は体も大きく、キッチンもとても広く作っています。
店主の阿部さんは、元々料理好きで、大学時代には学生相撲をしてて「ちゃんこ番」も経験。
大学卒業後、「Pizzeria Da Gaetano(ピッツェリア・ダ・ガエターノ)」で4年、
東京・神楽坂の茶懐石「ふしきの」で4年修業ののち、この店を独立オープン。
この道10年。
この店のコンセプトは、「美味しいものをちょこっとずつ」。
ということで、グランドメニューはなく、その日に仕入れた旬の食材を使った日替わりメニューが並び、色んな料理を少しずつ味わってもらおうと、ポーション少なめになっています。
これまで謎のアジア人の唱えてきた「体が大きな料理人が出す料理はポーションも大きい理論」が崩れました。
ちなみに、「塩ちゃんこ」も提供していますが、これもお茶碗1杯から作るそうです。
ただし、「ちゃんこ」は、前日までの完全予約制(2名様分から)となっています。
食材は、ガエターノ時代から馴染みのある柳橋で仕入れています。
小料理屋と言っても、純和風な感じではなく、今時風なカジュアルな雰囲気の中、
しっかりした和食の技法を使った料理を食べられるお店です。

チェック

アラカルトとコース
コースは、前日までの予約で2名様からの受付。8800円から。
チャージは500円

我々はアラカルトで頼んだ

【青森産本マグロ 中トロ 大トロ】(時価 : 取材時に「とろたく」を頼んで1800円)
お造りのメニューは、その日の仕入れによって内容が変わり、量によっても価格が変わる。
取材時は「青森産本マグロ」があり、お造りの他に「とろたく」もできたので、「とろたく」で頼んだ。
赤身、中トロ、大トロを全て混ぜてたたき、皿に盛り付け、細切りした沢庵、葱をのせて出てきた。
別で海苔が出てくるので、巻いて食べると良い。
本山葵と醤油はお好みで。
普通に刺身で食べるのとは別物で、沢庵、葱と一緒にすることでおつまみ感覚になる。
大トロの脂と沢庵はとても合う。

【ポテトサラダ】(700円)
ジャガイモは、ゴロッと粗くカットしたものとマッシュしたものを混ぜて食感を出している。
それに、ベーコン、玉葱、粒マスタード、コーン、スモークしたオイルを加えて作ったもの。
ベーコンはカリッと焼き、その脂で玉葱を炒めて甘味を出す。
仕上げに胡椒を振り、大人な味付けのポテトサラダ。

【イワシフライらっきょタルタル】(700円)
取材時には旬の終わりかけで脂がのっていた「金太郎いわし」を使った一品。
「金太郎いわし」とは、大阪湾で揚がるマイワシのブランドで、この店では少し大きなものを使っていた。
三枚に卸したあと、綺麗に水洗いし、骨も抜いているので、匂いもなく、食べやすい。
イワシはサクッと食べられるように、細かくしたパン粉を薄めに付けて揚げている。
「らっきょタルタル」は、らっきょうの甘酢漬けと玉子だけで作ったもの。
らっきょうの甘酢漬けが、ピクルスと玉葱の役割を果たすので、シンプルにできる。
セコいことを言うと、この「らっきょタルタル」だけでもお酒が飲めるくらい美味しい。

【塩辛とじゃが芋】(800円)
学生寮生活時代の思い付きから始まった一品。
当時、皮付フライドポテトを食べようとしたところ、物足りなさを感じ、
冷蔵庫にあった塩辛と一緒にしたら美味しかったところから、スタート。
改良を重ね、現在に至る。
一度ふかして、表面をザラッとさせたジャガイモを櫛切りして、揚げる。
酒、塩辛、バターを使って乳化させたソースを、ジャガイモに絡め、葱を散らしている。
このソースは火加減が難しい。
塩辛の生臭さが消えて、程よい塩加減と魚介の旨味がジャガイモに絡み、美味しい。

【牛たたきニラ醤油】(2000円)
この料理には、あまりサシが入っていない九州産のモモ肉を使う。
取材時は、赤身が多めなもも肉の中では珍しく、サシが入りやすい「トモサンカク」だった。
それを、旨味を逃さないよう塊のまま強火で焼いて周りを固め、たたきにする。
食べやすい大きさにカットして、自家製ニラ醤油をかけて出てくる。
ニラ醤油は、フレッシュなニラを刻み、味醂、酒、醤油などをブレンドし、
生姜汁をたっぷり加えたものに漬け込んで作る。
このニラと生姜で良い香りがして、食欲が増す。
牛たたきは、赤身の旨味と脂の旨味を両方楽しめて得した感じがした。

【玄海産 甘鯛のうろこ焼き】(2600円)
玄海産で、身が厚い部分を使っている。
油をかけてうろこを立たせ、サラマンダーの上火で、水分を飛ばすように焼いていく。
味付けは塩のみと、至ってシンプル。
名前の通り、ホクホクした身の甘さを感じ、うろこのサクッとした食感も良い。

■■攻略法■■
メニューはその日によって変わり、メニューにのってないものもあります。
なので、店主に尋ねるべし。

■■チョッチュ■■
言えば作ってもらえると思いますが、「刺身の盛り合わせ」が欲しいなぁ。

■■オススメ店■■
阿部さん 博多区住吉 「ゴーサイン食堂」

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 6000~8000円くらい

ビールは、生750円から、瓶750円から。
ハイボールは650円から、サワーは650円から。
日本酒は1合900円から(半合もできます)。
焼酎は、グラス500円から。
ワインは、ボトル4500円から。

店主お一人で料理しているので、混んでいるとお待たせすることがあります。
美味しい料理のためなので、文句を言わないように。

人気メニュー ベスト3
3位 : 【大分名物とり天】(950円)
2位 : 【塩辛とじゃが芋】(800円)
1位 : 【牛たたきニラ醤油】(2000円)

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