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ザ・メシュラン

放送日:2022-06-17(金) 地域:福岡県内のその他のエリア

エス小林

TEL
093-603-3688
住所
北九州市八幡西区光貞台1丁目2-2 本城西団地内
ジャンル
洋食
オープン日
2013年6月10日
席数
23席(座席数を減らしています)
営業時間
12:00~14:30(L.O. 13:30) / 
(火~金) 18:00~22:00(L.O. 21:00)
(土曜日のみ)18:00~24:00(L.O. 23:00)

定休日:日曜・月曜
調査日
■2022年6月11日
■天候 くもり
■時間 19時30分

内容

今日ご紹介するのは、久しぶりの北九州、産業医科大学病院の近くにあるフレンチです。
ビルの1階にあり、赤い庇とワイン樽が目印。
店内は、木目を基調としていて、草間彌生に交じってお子様の絵も飾っていたり、リラックスできる雰囲気です。
この店は、「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」にも掲載されています。
オーナーシェフの小林さんは、大阪心斎橋の「ビストロ・ダ・アンジュ」や、
福岡市、北九州市のお店でフレンチの修行をし、19年前、八幡西区に「一章」をオープン。
そこは、小料理屋をそのまま使ったお店でフレンチベースの居酒屋という感じでした。
そこに全国からお客様が訪れるようになり、手狭になったので、9年前に移転し、この店をオープン。
この道32年。
今回はお店の名前も変え、フレンチとなり、メニューも変わりました。
以前は、全国から厳選した食材を集めていましたが、
今回はそれにプラスして、野菜の半分くらいは自家菜園です。
魚介類は、毎朝5時に北九州の魚市場、長浜などに出向いて吟味し、
遠くは豊洲、北海道から取り寄せ、
肉類は、ジビエも含めて田川市を中心に買い付けに行っています。
メニューは最初コースのみでしたが、リピートされる方が増えるにつれ、
そこにある食材で何でも作ってしまうので、アラカルトのリクエストも増え、現在に至ります。
ということで、フレンチですが、アラカルトの種類が非常に多いのもこの店の特徴です。
落ち着いた雰囲気で、美味しい料理とワインを、家族や気の置けない仲間などと一緒に楽しむのに良いお店です。

チェック

コースとアラカルト
夜のシェフおまかせコースは、6600円、9900円、13200円。
6600円のコースは当日可、それ以上のコースは2日前までの予約になる。
ノーチャージだが、アラカルトの場合、要1ドリンク。

我々は、アラカルトで頼んだ

【前菜盛りあわせ】(2530円)
内容は日替わりで、ある程度定番の中からシェフがチョイスして出てくる。
この日は、5種類を盛り合わせて出てきた。
「有精卵とズッキーニのオムレツ」 : 卵の味が濃く、ズッキーニの甘さと食感が良い。
「砂肝ともやしのオリエンタル」 : もやしはボイルして冷まし、タレに漬け込む。
砂肝をソテーし、もやしと和える。アジアンスパイス、胡麻油、ライム、そして、隠し味でナンプラーを加える。
「天草梅肉ポークのリエット」 : 天草梅肉ポークとは、梅肉エキスを与えて育てたもので、
肉質が柔らかく、脂身が甘く、そしてくさみのない豚肉。それをリエットにしたもの。
「メリメロきの子のマリネ」 : 舞茸、しめじ、椎茸、エリンギの4種類のきの子を使ったマリネ。
「ブルーチーズのテリーヌとポンム(りんご)クリームの最中仕立て」 : フレッシュなリンゴの実も入っていて、
サックリした食感もある。チーズとリンゴの香りも良く、美味しかった。
どの料理もはっきりした味で、ワインにとても合う。

【パン】(1個220円)
奥様が毎朝焼いている、北海道小麦「キタノカオリ」100%のパン。
小麦の甘さが程よく出ていて、ソースなどもつけても良い。
コースの場合は、お代わり自由。

【隠岐島産岩カキのオーブン焼き】(1650円)
島根県隠岐の島産の大きな岩カキに、エスカルゴバターと香草パン粉をのせ、オーブン焼き。
仕上げに柑橘を絞って出てくる。
カキの身は縮んでなく、プリッとした食感で、旨味もしっかり詰まってボリュームがある。
また、上に振っている香草パン粉がサクッとして美味しい。

【霧島産キジのサラダ仕立て】(2530円)
シェフが気に入って、わざわざ宮崎まで買い付けに行った霧島産のキジ。
それをシンプルにフライパンでソテーし、食べやすい大きさにカット。
皿に葉物野菜を盛り付け、トマト、クリームチーズとパルメザンチーズを散らし、
フレンチドレッシングをベースに酸味を強めにしたオリジナルドレッシングを振り、
ソテーしたキジを盛り付けて出てくる。
このキジは、筋ばってもなく、クセもなくて美味しい。
チーズや葉物野菜と一緒に食べるのも良い。
ボリュームがある一品。

【ゴールドラッシュのポタージュ】(990円)
本日のスープが、この日はコレだった。
奥様曰く「食べると縁日のような懐かしい味と香りがするスープ」。
ポタージュを作る時に焦がし醤油を加え、トウモロコシの甘みを引き出す。
また、ポタージュとは別でコーン粒に醤油をかけて焦がし焼きして香りを出す。
確かに運ばれてすぐに縁日のような香りがして、味は優しい。

【ヤリイカのパリ風イカスミソース】(1980円)
シェフがパリに行った時に食べて美味しかったので、この店風にアレンジして提供している。
イカは、胴体だけではなく、下足やワタも使ってソテーし、イカスミソースをかけている。
付け合わせは日替わりで、この日はインゲンだった。
また、ちょっとピリッとするのだが、これは、「Piment d'Esplette (ピマン・デスプレット)」という、フランスの産地呼称が守られている最高級な唐辛子を使っているから。
この唐辛子が良いアクセントになる。
ちなみに、パリで食べた時には、日本の七味を使っていたとのこと。

【田川・いのししのロースト】(4378円)
イノシシの骨付きロース肉を焼いたもので、パッと見たらラムチョップのような形。
実は、皮の部分は食感が違うので、食べやすいようにサイコロ状にカットしている。
付け合わせの野菜は、ジャガイモ、サツマイモ、ビワをサイコロ状にカットし、
自家菜園の無農薬ニンジンは葉付で添えて優しい味。
ソースは、レバーを裏ごしてマデラソースベースに溶かし込み、
別で用意したブイヨン、イノシシのダシで割って、煮詰めて作る。
粒マスタードも添えているので、お好みで。
くさみもなく、カリッとした食感の皮はつまみになるし、骨付き部分の肉は、赤身の味がしっかりしている。
骨の周りの肉は美味しいので、しっかり残さず味わって欲しい。
ちなみに、冷えても美味しかった。

■■攻略法■■
必ず予約することをおススメします。
初めての場合、コースを頼むべし。この店の味が分かる。人気は9900円のコース。
飲むのをメインにするならアラカルト。

■■チョッチュ■■
なんと、店内BGMが70年代歌謡曲なので、最初は驚くが、ダンダンと慣れてくるし話題にもなります。
ただ、ちょっとボリュームが大きいかなぁ。

■■オススメ店■■
小林さん 東京 三田 「COTE DOR(コート・ドール)」 斉須政雄氏の店

■■その他■■
客単価 : 飲まない人は、6600円のコースを頼んで8000円くらい

ビールは、生880円から、瓶770円から。
ハイボールは770円から、日本酒は660円から。
ワインは、グラス660円から、ボトル3300円から。

人気アラカルトメニュー ベスト3
3位 : 【エス小林のポテサラ】(1320円)
2位 : 【本日のスープ】(だいたい990円くらい※特別な食材の場合は変わる)
1位 : 【前菜盛りあわせ】(2530円)
コースでは、9900円、13200円が人気。

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