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BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2021-11-12(金) 地域:中央区

山茶花 そば椿

TEL
092-401-0651
住所
福岡市中央区白金1丁目1-12
ジャンル
麺類
オープン日
2021年7月27日
席数
8席(カウンター4席)
営業時間
11:30~21:00(L.O. 20:30)

定休日:水曜日
調査日
■2021年10月29日
■天候 晴れ
■時間 19時30分

内容

今日ご紹介するのは、薬院駅にほど近い、通りの一本裏手にある、飲める蕎麦屋さんです。
飲食店がいくつも入る建物の1階にあり、大きなガラスに店名を書いています。
店内は白を基調として、とても清潔感があり、ちょっとカフェっぽい雰囲気です。
ちなみに、店名にある「山茶花」は、「やまかけ蕎麦」「茶そば」「花巻そば」の頭文字を取ってつけました。
店主の椿山さんは、「ボンバーキッチン」で5年、「信州そばむらた」で5年修業し、この店を独立オープン。
この道10年。
相方の大石さんは、「信州そばむらた」での修業時代の仲間です。
ちなみに、2人とも長崎県出身で、平戸佐世保コンビ。
蕎麦は、その時々で産地などを変え、自分でこねて確かめてから使っています。
椿山さん曰く、蕎麦の粘りが違い、自分に合った粘りのものを選んでいるそう。
また、更科ではなく、並粉を使っていて、これも、
温蕎麦・冷蕎麦どちらにも合う万能な蕎麦粉だからという理由です。
そして、店名にも入っているように、今の福岡では珍しい、手打ちの茶そばがあります。
椿山さんが、元々抹茶が好きということで、定番にしました。
蕎麦を食べるだけでも良く、最初にお酒と一品を楽しみながら締めに蕎麦を食べることもできて、
アクセスも良い場所にあるお店です。

チェック

基本、アラカルトのみ
メニューは、グランドメニューと日替わりがあり、一品物、蕎麦、御飯物、セットなどがある
ノーチャージ
テーブルには、一味、塩と醤油(上久)があるので、お好みで

【蕎麦味噌】
飲む人には、なんと無料サービスで出てくる。
もし、追加したければ、380円である。
柚子胡椒、味噌、醤油、砂糖、味醂、胡麻油などを、1時間半練って作ったもの。
仕上げに、砕いた蕎麦の実がのっていた。
とても重労働な一品が、サービスで出てくるのが、恐れ入る。
これをつまみながら、チビリチビリとお酒が飲める。

【揚げはんぺん】(380円)
九州ではあまり食べないが、「信州そばむらた」でも定番メニューになっている一品。
はんぺんを食べやすい大きさにカットして、天ぷら粉を打ち、揚げたもの。
フワッとしたはんぺんが美味しくて、酒のアテにぴったり。
天つゆにつけて食べるが、塩でも良い。

【だし巻き玉子】(550円)
Lサイズの玉子2個と、「かけだし」で作った一品。
大根卸しを添えているので、お好みで。
あっさり味で卵の甘さがよく分かり、フワッとした仕上がりで食感も良い。
大きいくて、これは安い。

【茶そばがき】(880円)
抹茶を加えたそばがきは珍しいので注文。
練り合わせる時に、抹茶を加えている。
盛り蕎麦のだし、海苔、葱、山葵が出てくるが、お好みで。
ねっとりした食感で、食べるとフッと鼻から抜けるお茶の香りが良い。

【ぶり桜干】(680円)
桜干しとは、みりん干しのこと。
「桜の季節に作るから」、「開きが桜の花びらに似ている」など名前の由来は諸説ある。
これは、佐世保市大崎の業者から仕入れたもの。
五島近海で獲れたものを使っている。
ブリの旨味を味醂の甘いタレが上手く引き出して、身もプリプリで美味しい。
大根卸しとかぼすが添えてあるので、お好みで。

【にしんの甘露煮】(490円)
これは京都から仕入れたもの。
身欠きニシンを戻して、炊いたもの。
食感が柔らかく、ホロホロしてて美味しい。
ちなみに、一品ではあるのに、なぜ「にしん蕎麦」がないのか聞いたところ、
「にしん蕎麦」にはこだわりを持つ人がたくさんいるので難しいとのこと。

【あご丸干(2本)】(680円)
佐世保市相浦の漁港で揚がったトビウオを丸干ししたもの。
生干しまでいかないまでも、浅い干し方をしているので、炙っても身がふっくらしている。
全体が旨味の塊なので、豪快に頭からかぶりついて欲しい。

【天ぷら盛り合わせ】(1100円、小580円)
海老2尾、野菜6種の盛り合わせになる。(小は、海老1尾、野菜3種)
野菜は日替わりで、この日は、万願寺唐辛子、ジャンボインゲン、白ナス、肉厚椎茸、舞茸、蓮根。
天つゆ、大根卸しが出てくるので、お好みで。塩で食べても良い。
蕎麦屋の天ぷららしく、衣がしっかりしてて、カリッと揚がっているので、天つゆにも負けない。
8点盛りでボリュームもあり、2人でシェアしても良いかも。

【するめ一夜干し】(1枚1560円、半分780円)
我々は3人だったので、1枚を頼むと、肉厚な一夜干しがドーンと出てきた。
マヨネーズを添えているので、お好みで。
ジューシーさもあり、歯ごたえもよく、食べ応えがある。

蕎麦
温かい蕎麦と、冷たい蕎麦がある。
基本、二八だが、粗挽き十割もある。
蕎麦は、その時々で産地などを変え、自分でこねて確かめてから使う。
取材した日は、北海道余市の新蕎麦だった。
温かい蕎麦と、冷たい蕎麦で、蕎麦粉や打ち方は変わらないが、切り幅が違う。
温かい蕎麦の方が少し太い。
また、茶そばの場合、蕎麦粉と小麦粉の割合が若干変わる。
ダシは、宗田鰹節、鯖節、羅臼昆布を使い、毎朝作っている。
カエシは、上久醤油、ざらめ、味醂、ダシなどを混ぜ、1週間ほど寝かせたもの。
かけだし、つけつゆは、白ダシにカエシを合わせ、味醂、酒などで調整して作る。

【玉子とじ】(930円)
温かい蕎麦。
温かいつゆに、玉子をキレイに溶いている。
玉子を素早く混ぜ、しっかり、フワッとさせるのは、なかなか難しい。
海苔を目に見立て、かまぼこを口に見立てて顔のようにトッピングしているのもユニーク。
薬味である青葱が別皿で出てくるので、お好みで。
スープは塩分控えめで、きっちり飲める優しい味。
蕎麦の喉越しも良い。

【茶そば】(990円)
冷たい茶そばのもりを頂いた。
つゆ、薬味である葱、山葵が出てくるので、お好みで。
鼻から抜けるお茶の香りが良い。

【粗挽き十割】(940円)
冷たいもり蕎麦で十割のものを頼んだ。(二八は770円)
つゆ、薬味である葱、山葵が出てくるので、お好みで。
十割だが、打ち方もよく、しっかり締めていて途中で切れない。
喉越しもよく、蕎麦の香りも強い。

■■攻略法■■
8席しかないので、夜は予約をして行くべし。
メニューにはのっていないが、焼酎は蕎麦湯割りができるので、頼むべし。

■■チョッチュ■■
せこくてすみません。もり蕎麦を食べた後に蕎麦湯が出てくるのですが、もう少し量があると嬉しいなぁ。
たぶん、言えばお代わりを出してもらえると思いますが、引っ込み思案なもので・・・・。
飲める蕎麦屋さんなので、お酒のラインナップをもっと充実させてもらえると嬉しいなぁ。
夜は、飲む雰囲気になるように、少し照明を落としてもらえると嬉しいかなぁ。

■■オススメ店■■
椿山さん 中央区渡辺通 エスニック酒場 ちょいさぼ

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて締めの蕎麦までで 3000~4000円

ビールは、瓶580円。
焼酎は、グラス440円から。
ハイボールは、440円から。
日本酒は、グラス480円から、1合880円から。

人気メニュー
冷たい蕎麦 : 【もり】(770円)
温かい蕎麦 : 【ごぼう天】(880円)
一品物 : 【だし巻き玉子】(550円)

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