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ザ・メシュラン

放送日:2021-10-15(金) 地域:中央区

串揚げ たつかわ

TEL
092-751-0610
住所
福岡市中央区西中洲2番14号 第2フジクラビル2階
ジャンル
和食
オープン日
2014年8月
席数
8席(カウンターのみ)
営業時間
18:00~22:00 ※21:00入店

定休日:日曜日 /
祝日は不定休(月曜の祝日は休むことが多い) / 盆・正月など
調査日
■2021年10月12日
■天候 晴れ
■時間 18時00分

内容

今日ご紹介するのは、春吉の交差点から西中洲へと少し入った場所にある串揚げのお店です。
ビルの2階にあり、階段を上ると大きな木の看板が現れます。
店内は、カウンターのみで照明も明るすぎず、シックで高級感があります。
店主の川田さんは、大阪の辻調理専門学校を卒業後、大阪の日本料理店で2年、串揚げ店で5年修業。
2014年に、この店をオープンしました。この道14年。
ミシュランガイド福岡2019「ミシュランプレート」にも選ばれています。
串揚げと言っても様々なお店がありますが、ここは、コース仕立てで出てきます。
元々店主が日本料理のお店にいたこともあり、先付けから始まり、
椀物が出たり、季節の食材と器を使い、日本料理らしい流れで季節を演出します。
ちなみに、我々の時は、紅葉をあしらった器も出てきました。風流です。
串揚げの衣は、特注で通常よりも細かくし、1mmのパン粉を使っています。
また、生地になる「ねりや」は、卵などを使うとくどくなるため、小麦粉と水のみと、非常にシンプルにしています。
店主曰く、「串揚げは、衣付け8割、揚げ2割で決まる」とのこと。
揚げ油は、菜種油100%で、揚げた直後に素早く串を回転させることで、限界まで油を切っています。
こうすることで、パン粉に油が残らず、あっさりと食べられます。
そして、衣も絶妙なラインの薄さで、サクッとした食感があり、食材の旨味をうまく閉じ込め、邪魔しません。
隠れ家的な雰囲気がありながらアクセスもよく、季節を感じる食事ができて、デートにもぴったりなお店です。

チェック

おまかせコースのみ(7200円)
だいたい15、16品ほどになる。
足りない場合は、追加の串を3、4種類ほどと、お茶漬けなども用意しているので、お好みで注文すれば良い。
当日でもできないことはないが、基本、要前日までの予約
ノーチャージ

【おまかせコース】(7200円)
いくつかの定番もあるが、現在は、秋の食材がメインとなったコースになる。
魚介類や野菜、創作系など、仕入れにより変わるものもある。
コースの中でシンプルなものと創作系が交互に出てくるのもポイント。
串揚げ用に右から塩、だし醤油、ソースがのったものが出てくる。
塩は沖縄のもの、だし醤油は薄口ベースで鰹と昆布をきかせた自家製、ソースはスパイシーに仕上げた自家製。
ポン酢ではなく、だし醤油というところが、この店のオリジナリティ。
そして、目の前の横長の器に、揚がったものが置かれていくのだが、
置く場所によって、おすすめの食べ方が分かる仕組みになっている。
例えば、右に置くと塩、真ん中だとだし醤油、左だとソースになる。
(ブッチさんは、「スロット方式」と名付けていた)

【先付け】
先付けは酢の物であることが多く、この日は、沖縄産細もずくの三杯酢和え。
それに、ミニトマト、細かく刻んだキュウリ、穂紫蘇、卸生姜を添えていた。
まだ少し暑いので、さっぱりと食べられるものを用意してくれた。

【活き車海老】
この店の定番メニュー。
産地はその時で変わるが、九州産を使用していて、この日は天草。
ほんのりレアくらいで揚げてて、しっとりふっくらしてて美味しい。
塩がオススメ。

【うずらの玉子】
うまく半熟に仕上げていて、黄身がトロッとして美味しい。
だし醤油がオススメ。

【黒毛和牛】
鹿児島産黒毛和牛のイチボを揚げたもの。
イチボの中でもサシが入り過ぎない、程よいバランスのものを使うようにしている。
衣の中で肉が蒸された状態になっているので、柔らかくて美味しい。
ソースがオススメ。

【秋鮭のカダイフ巻き揚げ】
今が旬の秋鮭に、カダイフを巻いて揚げたもの。とろろを絡ませて食べる。
カダイフは、トルコ料理で使われる、とても細い麺。
カダイフがカリッと揚がり食感がよく、とろろにも絡めやすくしている。
大和芋のとろろには下味をつけ、三つ葉、いくらを添えているので、ご一緒に。

【自家製豆腐の揚げ物 きのこ餡】
お椀に入って出てきて、蓋を取ると柚子の香りがたった。
自家製豆腐はにがりで固めず葛粉を使っているので、トロッとしている。
それに、丹波のしめじ、長野県のかきの木茸、唐津の株とりなめこで作った餡をかけ、
素揚げした銀杏、柚子皮を添えていた。
揚げた豆腐を崩しながら、餡を絡めて食べる。
上品な旨味があり、この餡で秋を感じる一品となっている。

【口直し】
「キュウリの梅酢漬け」、「大根の甘酢漬け」、「大根卸とアオサの和え物」の3種類が出てきた。
大根に油を分解する酵素があるので、途中でさっぱりしてもらおうと出している。
ただ、十分お酒のつまみにもなる。

【黒トリュフ入りじゃがバター】
この店の定番メニュー。
潰したジャガイモに刻んだ黒トリュフを混ぜたもので、ダイスカットしたバターを丸く包み、衣をつけて揚げる。
上にトリュフ塩を振って出てくるので、そのままで良い。
バターが熱々なので、食べる時に注意。
溶けたバターのコクと黒トリュフの香りが良い。

【賀茂茄子】
京都の伝統野菜の一つ。
大型で丸く、身がぎっしり詰まっていて、型崩れしにくいのが特徴。
それを皮を剥いて食べやすい大きさにカットし、衣をつけて揚げたもの。
火がしっかり通った周りはトロッとしていて、中は歯ごたえを残していた。
だし醤油がオススメ。

【蓮根】
佐賀産の蓮根。
サックリした食感が良い。
塩がオススメ。

【松茸の鱧巻き】
季節を感じるよう、モミジの葉の形をした器にのって出てきた。
しかも、鱧と松茸の出会いもの。
刻んだ松茸を鱧で巻いて、衣をつけて揚げている。
松茸が閉じ込められて料理されているので、噛むと口の中に香りが広がる。
カボスを添えているので、お好みで。
また、お好みで塩をつけてもよい。

【アワビ】
唐津産の鮑をダシを使って低温で炊き、食べやすい大きさにカットして、衣を付けて揚げている。
鮑の肝で作った肝ソースが添えられているので、一緒に食べると良い。
肝ソースには、里芋も使ってねっとりした食感にし、
独特の香りも抑えて食べやすくしているので、肝が苦手という人でも食べられる。
ちなみに、肝ソースだけでも十分つまみになる。
火の通し方がよく、鮑が柔らかくなっていた。

【西海豚】
長崎県西海市の特産になり、竹炭を混ぜたエサで育った豚。
その肩ロースを揚げたもの。
身が柔らかくしっとりしてて、火の入れ方が上手なので、凝縮した旨味を楽しめる。
ソースがオススメ。

【卵黄の和牛巻き】
中心に玉子の黄身があり、その周りに大葉を巻き、
さらに上から薄くスライスした牛肉を何層にも巻いて、衣をつけて揚げたもの。
この日は、宮崎牛のもも肉だった。
キノコのソースを添えているので、お好みで。

【紅はるか】
最後にデザート代わりの揚げ物が出てくる。
一緒に厨房に入っている塚田さんのお兄さんが育てた紅はるか。
それに衣をつけて、コースの最初の段階から低温でじっくり揚げている。
それを食べやすい大きさにカットして出てくる。
ホクホクしていて、上品な甘さがある。

■■攻略法■■
人気のお店なので、必ず電話予約して行くべし。
コースになっているが、一度食べていて、次に行く時にどうしても2本食べたいものがあれば、
電話で予約時に言うと、用意してくれる。
苦手なものも、電話予約の際に言うべし。

■■チョッチュ■■
すみません。しょーもない話なんですけど、トイレの鍵がかかりにくくなっているので、宜しくお願いします。

■■オススメ店■■
川田さん 中央区赤坂 鮨 唐島

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて10000円くらい

ビールは、瓶で715円から。
焼酎は、グラスで605円から。
日本酒は、時期により変わり、だいたいグラス660円くらいから。合売りもある。
ハイボールは、715円から。
ワインは、グラス990円から、ボトルもあり。

コースの中でも人気なのは、定番の【活き車海老】と【黒トリュフ入りじゃがバター】

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