FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2021-07-23(金) 地域:中央区

Classico

TEL
092-282-8682
住所
福岡市博多区中洲2-7-18 タケクラビル1階
ジャンル
洋食
オープン日
2021年4月5日
席数
15、6席
営業時間
18:00~3:00(お電話をいただければ)
定休日:日・祝日
調査日
■2021年4月24日
■天候 晴れ
■時間 17時00分
URL
http://fukuoka-classico.com

内容

今日ご紹介するお店は、中洲の中心、丸源36ビルの前にある、
ワインバーとしても使え、本格的なイタリアンも味わえるお店です。
店の入り口には店名入りの青い庇があります。
店内は入ってすぐにカウンター、その先にテーブル席で、重厚感があり、
お洒落で落ち着いた雰囲気です。
ここは、電気ビル地下にある イタリアン「なかがわ」の新業態になります。
例えば、「なかがわ」では、和モダンな器を使い、自由な発想の料理を頂けますが、
こちらでは、リチャードジノリ、ロイヤルコペンハーゲンなど
ヨーロッパ製の器を使い、伝統的なお料理を楽しめるようになっています。
だから、コンセプトは店名通り「クラシコ」で、クラシックになります。
シェフの三四朗さんは、イタリア・トスカーナのフィレンツェ、ルッカ、リヴォルノという町で2年半、北のボルツァーノで半年、南のプーリア州で2年半、ミラノの方で1年半など、イタリアで6年修業し、この道7年。
その中でも、トスカーナでは、2つ星で1軒、1つ星で2軒のお店へ行き、ミラノでは、ヨーロッパでもかなり有名な「トリッパ」というお店で働きました。
サービスの秋葉さんは、フレンチの名店、西中洲「レザン・ドール」で6年勤めたあと、
去年の春まで、オーストラリア・シドニーのダイニングレストランなどで働いていました。
この道13年。
その2人は、コロナで一時帰国後、帰れなくなって、、、というより、オーナーが帰さず、
好きなようにお店を築いて欲しいという話をしてできたのが、このお店です。
オーナー曰く、「一番、イタリアと時差のない料理人が、美味しい料理を作っています!」。
中洲という場所柄、それに見合うようなカトラリーを用意し、料理やワインを提供していますが、明確なコースはありません。
というのも、基本的には、好きなものをちょっとずつアラカルトで楽しんでもらいたいから。
「コースを食べたいなら『なかがわ』へ来てください!」とは、天の声。
伝統的でしっかりした今のイタリアンをがっつり食べても良し、
本格的な料理を味わえるワインバーとしても良いお店です。

チェック

基本、アラカルト。
要相談で、5000円から、おまかせのコースを作ることはできる。
要予約。席数が少ないので、ワインバー的な使い方の場合でも、直前でも構わないので、電話をしてほしい。

【つきだし】(1000円)
座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。(ミネラルウォーター代も含む)
内容は日替わりで、この日は「キャビアと馬肉のタルト」。
タルト生地の中に、サワークリームと馬肉のタルタルを詰め、キャビアをたっぷりのせていた。
この贅沢な一品が安くて、しかも、いきなり味わえるのは嬉しい。
ワインがすすむ一品。

【完熟トマト・柑橘・水牛モッツアレラのサラダ】(2000円)
モッツァレラチーズと6種類のトマトを盛り付けたもので、カプレーゼの進化版のような一品。
トマトは日替わりで、この日は、大島トマト、イタリアから取り寄せたトマト、甘くて美味しい「純あま」などのミニトマト。
トマトは食べやすい大きさにカットして、バジル、オレガノのハーブ2種に、
エクストラバージンオリーブオイル、塩、砂糖で味付け。
そこに、日向夏のコンフィチュールを合わせ、旨味の中に柑橘系の爽やかさと苦みが感じられる。
この苦みが、味に変化を加え、奥深さを付けている。
チーズは、今話題の南イタリア・プーリア産の「ブラータ」。
ストラッチャテッラという、生クリームを混ぜたものがたっぷり入っていて、トロトロ。
トマト、チーズ、それぞれも別々で味わえ、合わせてもよく、お酒がすすむ一品。

【牛モツの煮込み ローマ風】(1600円)
ローマの名物で、小腸、トリッパ、ギアラを煮込んだもの。
それぞれをきれいにしたあと、一番脂がある小腸は、できるだけ脂が流れないように短時間の加熱で下処理。それ以外のモツは、野菜と一緒に炊いて下処理する。
その野菜とモツの脂をスープにして、味が染み込むように、ゆっくり10時間ほどかけて炊いていく。
今回は少しアレンジして、宮崎・延岡のサフランを使い、香りがするように仕上げていた。
モツが柔らかく、スープの味もよい。

【トスカーナ風レバーパテ】(1枚500円)
シェフがイタリア時代に友人のお母さんから教わったもの。
イタリアではよくあるマンマの味になり、お店によってレシピは違う。
この店では、鶏のレバーとハツが入った温かいレバーパテになる。
パテは、注文が入ってから仕上げに包丁でたたき、そぼろっぽくしてから温めている。
バケットにのって出てくるが、ホロホロした食感に、温かいことで増す旨味がよく、美味しかった。

【トリッパのフリットミラノ風】(1400円)
ヨーロッパで有名なトラットリア「トリッパ」で提供していたメニュー。
きれいに処理した白ハチノスを、6時間ほど、野菜と一緒に弱火でボイル。
それにセモリナ粉を打ち、揚げたもの。
味付けは、塩胡椒、ローズマリー。さらに、ちぎったローズマリーを散らしている。
サックリした食感のあと、ジュワッと広がる旨味がたまらない一品。
ローズマリーの香りや風味もよい。

パスタは5種類ほどある中から2種類を注文した
【カチョエペペ チーズと黒胡椒】(1600円)
とてもシンプルなローマの料理だが、福岡ではあまり見かけない。
パスタは「ヴェルミチェッローニ」で、2mm以上あるちょっと太めを使用。
茹でたパスタに、ペコリーノロマーノ、黒胡椒、ほんのりニンニクを加えて、和えたもの。
さらに上から追いペコリーノロマーノしているので、チーズ感が強く出ていて美味しい。
パスタが太いので、チーズが絡みやすく、食べやすい。

【からすみのパスタ】(2000円)
こちらは少し細目のロングパスタを使用。
ゆがいたパスタに、ゆで汁、オリーブオイル、バターをからめる。
ソテーした菜の花を添え、からすみをたっぷり削りかけて仕上げる。
からすみは、20種類ほどの中から選び抜いた「ボッタルガ・サルデニア」を使用。
からすみを和えるのではなく、提供する直前にかけることで、香りを立たせている。
取材時は春だったので、この春の苦味とからすみの塩味、磯の味のバランスがよく、美味しかった。

【九州産 豚フィレ肉のロースト】(2700円)
豚フィレ肉をローストし、皿の中で2種類の仕立てに分けて出てきた。
1つが、豚肉をローストしたフライパンに残った豚肉の脂、バターで、パン粉をカリカリに焼いたものを合わせていた。もう1つはトマトソースを合わせたもの。
イタリアのトマトを煮込んで、「ンドゥイヤ」というコクと辛味が強くて柔らかいサラミを合わせたもの。サラミはアクセントなので、そんなに辛くはなっていない。
上には、ボイルしたイタリア産のそら豆も添えていた。
レモンで和えたルッコラを添えているので、ちょっとした口直しにもなる。
一皿で二度おいしいのが良い。

■■攻略法■■
電話で予約することをお忘れなく。
この店1年生は、5000円でおまかせの料理を頼んで、ワインと合わせると良い。
その後、シェフ、ソムリエと仲良くなって、自分の好みのものを作ってもらうと良い。

■■チョッチュ■■
取材した日は、魚介を使ったメニューが少なかったです。
福岡は海の幸が豊富なので、魚介のメニューを増やしてくれたら嬉しいなぁ 。

■■オススメ店■■
三四朗さん ミラノ 「トリッパ」

■■その他■■
客単価 : がっつり飲んで食べて 10000円オーバー / ワインバー的にちょっと食べて飲んで 5000~6000円

ビールは、1000円から。
ハイボールは、680円から。
ワインは、グラス(白)1200円から、(赤)1400円から。ボトルあり。
シャンバン グラス1600円から。

人気メニュー ベスト3
3位 : 【わがままパスタ(即興で作っていただきます)】(1800円~)
2位 : 【牛モツの煮込み ローマ風】(1600円)
1位 : 【完熟トマト・柑橘・水牛モッツアレラのサラダ】(2000円)

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