内容

今日ご紹介するのは、地下鉄呉服町駅から近い場所にある、大人気の屋台風居酒屋さんです。
入り口の上には、たくさんの提灯を飾っていて、
「博多にわか」や「十日えびす」が描かれた暖簾があるので、すぐに分かります。
店内にもたくさんの提灯が飾られ、串物のネタがズラリと並ぶ大きなカウンターテーブルの先には個室もあります。
もちろん、新型コロナ感染症予防対策のための仕切りもあります。
ちなみに、店名の「かじしか」は、大将の和代さんの頭文字の「か」、
長男じんさんの「じ」、次男しんさんの「し」、小大将の克彦さんの「か」で命名されています。
実は、2010年に須崎町で屋台から始まったお店です。
大将の下村和代さんが「女性が気軽に行ける屋台を作りたい」ということで、オープン。
小大将の下村克彦さんは和代さんの父親で、サラリーマンを辞めて、手伝うことに。
家では自己流で料理をふるまうのが好きだったため、大丈夫と思ったのですが、
店を始めて商売は大変だと気づき、最初の10日で5キロ痩せたそうです。
2017年には屋台から店舗になり、リニューアルオープン。
店舗になったことで、屋台時代の名物メニューに加え、活魚なども出せるようになりました。
実は、名物のフルーツ巻き串を出したのは、ココがハシリになるのだとか。
魚介類は、長浜、姪浜などの市場の他、小呂島の漁師さんからの直送もあります。
カウンターに座ると、克彦さんの仕切りで自己紹介があったり、店舗ですが屋台の雰囲気を味わえるお店です。

チェック

アラカルトとコース
おまかせコースは、3850円から。
1人から可。特に1人の場合、この店の名物を一通り楽しめるので、おススメされる。
常連は、金額を言っておまかせで頼む人が多い。

我々は、1人前4400円でおまかせを頼んだ。
内容は仕入れにより変わる。
刺身の盛り合わせ、串物、一品料理などが出て、この店の名物が楽しめる。
※各料理の価格は単品で頼んだ場合のもの

【お通し】(440円)
座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。（コースの場合は、含まれる）
この日は、「オクラのすり流し」。
オクラを薄くスライスし、さっと湯通ししたあと、ダシと合わせて冷やしたもの。
暑い日だったので、冷たくてさっぱりした一品は嬉しい。

【ミニサラダ】
コースの場合、出てくるもので、単品メニューにはない。
内容は日替わりで、季節の野菜にドレッシングをかけている。
この日は、レタス、パプリカ、トマト、トウモロコシ、ニンジンなど。
ガラスの器に盛り付けてあって、見た目にも涼しく、この後の串物の口直しにもなるので良い。

【刺身盛り合わせ】
単品だと1人前1000円から1300円くらい。
仕入れによって値段も変わってくる。
我々の時は、「ヤリイカ」と「オコゼ」だった。
単品で頼むと【呼子ヤリイカ】(2500円くらいから)、【西の浦　おこぜ】(2000円くらいから)
醤油、ポン酢が出てくるので、お好みで。
「ヤリイカ」は、歯ごたえも良く、コリコリ。
後造りで、塩焼きか天ぷらもできる。我々は、天ぷらをチョイス。
下足の天ぷらは、丁度良いつまみになる。
「オコゼ」は、身だけではなく、胃袋、肝、皮などもでてきた。
それぞれに食感が違って美味しい。

【肉みそピーマン】(440円)
水と氷で冷えたグラスにピーマンが入って出てきて、見た目がとても涼しげ。
シャキッと冷えたピーマンに別皿で出てくる肉味噌をのせて食べる。
肉味噌は、豚ミンチ、玉葱、生姜に、味噌、醤油、ダシ、
味醂、酒などを加えて炒めながら、最後には炊いて仕上げたもの。
普通の肉味噌よりあっさりしていて、辛くない。

【牛もつポン酢】
牛の食道をサッとゆがいて、ポン酢をからめたもの。
キュウリを添えているので、一緒に食べると良い。
こういうメニューにないものも、「おまかせコース」だと出てくるのが嬉しい。

【亀の手】
これもメニューにはなく、「おまかせコース」なので出てきた。
ちょっとした塩気がよく、お酒のアテにぴったり。

【豚足うなぎ】
これは、「おまかせコース」だけのオリジナルメニュー。
通常、【大将のトン足】(748円)、【うなぎ串】(363円)と、単品で出てくるものを組み合わせたもの。
豚足は、ラーメンのスープ用に炊いて柔らかくなったものから、骨を外して身だけにする。
それをフライパンで焼いて、表面はカリッ、中がフワッとなるように仕上げたもの。
うなぎはタレ焼きで、身も厚く、中がふんわりとなっている。
豚足の上に焼きナスソースをかけ、その上にうなぎをのせている。
焼きナスのソースは、一度焼きナスを作り、ペースト状にし、鰹だし、塩、醤油で味を整えたもの。
このソースの香ばしさが良い。

串もの
10種類ほどある。
「おまかせコース」の場合、人気の3種類が出てくる。

【レタス明太チーズ巻】(352円)
明太子1腹を、チーズ、季節の葉物野菜、豚バラで巻いて、串に刺して焼いたもの。
この日は、レタスではなく、チシャで巻いていた。
それぞれの食材の味が重なり、美味しい。
明太子が1腹入ってこの値段は安い。

【博多のネギ巻】(253円)
ジュース缶くらいの太さになった大量のネギの束を豚バラで巻いて、串に刺して焼いたもの。
焼くと豚バラが縮んで、グッと束が小さくなる。
塩のみで焼いて、仕上げに酢ダレをかけているので、さっぱりしている。

【ぶどう巻】(220円くらい)
ブドウは種がないものを使うが、季節によって品種、値段が変わってくる。
ブドウに豚バラを巻いて、串に刺して焼いたもの。
ちょっとびっくりする組み合わせだが、ブドウの甘味と酸味、豚バラの脂の旨味が合っていて美味しい。

【太刀魚串】(418円くらい)
太刀魚が取れる時期にしかない。
太刀魚をグルグルと串に巻き付けて焼いたもの。
愛媛には、この郷土料理がある。
じっくりと火を通していて、身もふっくら仕上がり、脂がのっていて美味しかった。

■■攻略法■■
この店の初心者は、「おまかせコース」を頼み、金額を指定すると良い。
大将が調子に乗り、つい、ボリューム満点になってしまう。

■■チョッチュ■■
焼酎のボトルをオーダーして、割るのに炭酸水を頼みました。
が、この炭酸水の入ったボトルの栓がちょっと壊れてて、炭酸水が出にくくなっています。
大将も分かっていることなので、変えてくれたら嬉しいなぁ。（栓を抜けば、普通に注げます）
一品物も多いので、メニューを整理して見やすくしてもらうと嬉しいなぁ。

■■オススメ店■■
下村克彦さん　西新　馬上荘

■■その他■■
客単価　：　6000円くらい　飲んで食べて

ビールが、生770円から、瓶803円から。
サワーが660円から、ハイボールが605円から。
日本酒がグラス550円から。
焼酎は、グラス550円から、飲み切りボトル2200円から。

人気単品メニュー　ベスト3
3位　：　【大将のトン足】(748円)
2位　：　【刺身】[単品の他、【盛り合わせ】(1人前1000～1300円くらい)もある]
1位　：　【串もの】　[特に【レタス明太チーズ巻】（352円）、
　　　　 【博多のネギ巻】（253円）、【ぶどう巻】（220円くらい）]