BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2020-11-27(金) 地域:中央区
Seigou 610
- TEL
- 092-775-2453
- 住所
- 福岡市中央区小笹1-22-25 1F
- ジャンル
- 洋食
- オープン日
- 2020年7月10日
- 席数
- 14席(カウンター8席、個室6席)
- 営業時間
- ランチ 11:30~15:00
ディナー 18:00~23:00 ※この時間内での予約
定休日:月曜日
- 調査日
- ■2020年11月13日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
内容
今日ご紹介するのは、桧原比恵線 小笹2丁目交差点近くにある朝倉の食材を中心にしたフレンチレストランです。
道路沿いのマンションの1階にあり、真っ白な壁に、木をふんだんに使い、
入口付近の個室には、古木を利用した、モダンなテーブル、
奥のカウンターは、出入り口を閉められるので、カウンター個室のような使い方ができます。
そのカウンターテーブルには、朝倉の三連水車で使われていた柄杓が飾られています。
また、椅子が朝倉の作家物だったり、器も小石原やうきはのものを使うなど、朝倉方面で固めています。
お店のマークも三連水車をデザインしたものです。
オーナーシェフの武藤聖郷さんは、中村調理製菓専門学校を卒業後、
神戸北野ホテル、広尾「レストラン・マノワ」を経て福岡へ帰り、「ナカラボ」、
大宰府のホテル内のレストランの立ち上げ、「ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ」を経て独立。
この道15年。
この店では、朝倉の食材を中心に扱い、旬のものを感じてもらう、軽いフレンチを提供しています。
「三連水車の里あさくら」、「ファームステーションバサロ」、
「筑前町ファーマーズマーケットみなみの里」などから仕入れた野菜をふんだんに使い、
優しい味で、女性のお客様からの評判の声をよく聞きます。
ゆとりをもった空間で、じっくりと料理を楽しめるお店です。
チェック
基本、おまかせコースのみ
ランチ 4000円、 ディナー 8800円。
要前日予約。1名様から可。
価格は税別。
我々は、8800円のおまかせコースを頼んだ
だいたい6品と、デザート2品、プティフール。
季節の野菜や魚などを仕入れてから、メニューを組み立てていくので、ゆるやかに変わっていく。
また、同じコースを出している期間に来た時は、内容を変える場合もある。
ただし、デザートのブラマンジェと、プティフールのどら焼きは、当面の間、定番。
【紅はるかのパイ包み焼き。秋映林檎ジャム】
朝倉産の「紅はるか」を裏ごしてペーストにし、バターを加える。
甘さが足りない場合は、蜂蜜を足す。
それを、パイ生地で包んで、オーブンで焼く。
朝倉産の「秋映林檎」は、他のメニューで使うときに出た、
皮や種の周りの部分をマリネし、煮出してジャムにしている。
食材を無駄が出ないように活用するのは、素晴らしい。
器に自家製ジャムを塗り、パイをのせ、その上に、塩を1粒、2粒のせて出てくる。
甘すぎない、素朴な味で美味しい。
【朝倉より太秋柿と柚子胡椒。猪肩ロース肉の燻製、木酢】
いわゆる「タルタルステーキ」のようにした一品。
猪肉は、スライスし、生のまま「どくだみの葉」で温燻する。
それを細かく刻み、宝珠山の親戚が作った柚子胡椒、刻んだ柿、茹でた落花生と和える。
その上に、スライスした柿を被せ、「木酢」の皮を削りかける。
燻製していることと、柚子胡椒、木酢の爽やかさで、猪肉独特の香りが抑えられていた。
甘すぎず、食感もある柿が美味しい。
落花生が、食感のアクセントになって良い。
【和栗のヴルーテとトリュフ。自家製パン】
ヴルーテとは、ダシやペーストにルー、クリームなどで
とろみをつけたもので、フレンチのソースやスープの一種。
栗の渋皮をむき、蒸して、ペーストにし、塩、牛乳、生クリームを加えて延ばす。
その上に、刻んだ秋トリュフ(黒トリュフ)をのせ、牛乳の泡をのせる。
全てを混ぜながら食べると良い。
濃厚な栗の甘さを感じる一品。
パンは、メークインとオリーブオイルを練りこんだ、自家製フォカッチャ。
【赤芽里芋のピュレと白子。蓮根、青葱】
里芋をソースに使うのが面白い一品。
蓮根は蒸して、ソテーし、香ばしさと食感を出す。
その上に蒸した鱈の白子をのせ、オーブンで温め、葱ソースをかける。
この葱ソースは、朝倉万能ねぎを刻んでオリーブオイルに漬けておいたもので、
使うときには、温めて香りを立たせる。
仕上げに、里芋のピュレを牛乳で延ばしたソースをかける。
赤芽里芋のソースは、里芋独特のぬめりもなく、サラッとしていて、料理をまとめている。
【お魚の蒸し焼き。あやめ蕪、大丸冬瓜、カボス、雲丹、蕪の葉オイル】
この日の魚はふぐ。
ふぐは、あえてレアめにオーブンで蒸し焼きする。
このふぐと一緒に、赤大根のスライスも蒸し焼きしている。
あやめ蕪は、皮に近い部分が薄い紫色で、甘みが強く、やわらかく、さいの目切り。
大丸冬瓜は、熟すと表面に白く粉をふく野菜。
冬瓜を茹でてミキサーでピュレにし、あやめ蕪と合わせてソースにする。
器にふぐ、赤大根のスライスを盛り付け、蕪と冬瓜のソースをかけ、カボスの皮を削り散らし、
蕪の葉とオリーブオイルで作ったオイルを垂らし、ウニを添えて出てくる。
野菜の旨味が優しくて、ふぐの淡い旨味によく合う。
あっさりして美味しい。
【鴨と野菜のオイル。柿酢のソース。メークイン、原木椎茸、春菊】
シャラン鴨を使用。
野菜のオイルは、日頃料理している時に出る野菜の端や和牛の脂をソテーして作った自家製。
鴨を野菜のオイルでマリネし、香ばしく焼く。
柿酢のソースは、朝倉産の柿酢に、料理で使った柿の切れ端を加えて煮詰め、鴨のダシを加えて作る。
器に、メークインのマッシュポテト、原木椎茸と春菊のソテーを盛り、
その上に鴨をのせ、ソースをかけて出てくる。
塩を添えているので、お好みで。
鴨肉がジューシーに仕上がり、皮の香ばしさも良い。
春菊も朝採れなので、クセがなかった。
【星野つゆひかりのブラマンジェ。塩】
「星野つゆひかり」というお茶をふんだんに使ったブラマンジェ。
苦味を抑えるために80度以下で煎れたお茶と、お茶の香りを移した牛乳で作る。
その上から、オリーブオイル、塩、粉茶をふって、出てくる。
塩がいい仕事をしていて、お茶の香りもしっかりする。
これは絶品。
【朝倉産林檎のロースト。チップス、黒糖のクリーム、シャンパンのアイス】
秋映林檎を使ったデザート。
林檎を薄くスライスしてチップスにする。
皿の上に、キャラメリゼした林檎のローストを盛り、チップスをのせる。
その上に、黒糖で作ったカスタードクリームをのせ、さらにチップスをのせる。
その上に、シャンパンで作ったアイスをのせ、さらにチップスをのせる。
3層に重なったものを、チップスを砕きながら合わせて食べる。
林檎のチップスは、しっかり火を通しているが、酸味が残っていて、美味しい。
シャンパンのアイスでリッチな味わいが加わる。
食後のドリンクは、3種類から選ぶ
①緑茶「朝倉市 山科茶舗 朝倉秋月」 朝倉市で栽培された深蒸しの煎茶。
クセがなくて優しい味のお茶だった。
②和紅茶「屋久島紅茶」 屋久島産で、まろやかな甘みをもつ日本式の紅茶。
③コーヒー「インドネシア産マンデリン」
【焼きたてどら焼き。クロダマルとくるみ】
プティフール。
生地には朝倉の喜八郎卵を使用。
筑前クロダマル(黒豆)で餡子を作り、砕いた胡桃を混ぜて、サンドしている。
この餡を作るのに、3日かかるとのこと。
胡桃の食感もよく、甘ったるくないどら焼き。
■■攻略法■■
必ず予約をするべし。
カウンターは、個室のようにもなり、料理しているのを見れるので、少人数ならおススメ。
■■チョッチュ■■
朝倉は、葉物野菜も有名で評判が良いです。
もっと葉物野菜を使ったものがあると、アクセントが付いて良いかなぁ。
■■オススメ店■■
武藤さん 久留米市六ツ門 イタリアン「Yamamoto」
■■その他■■
客単価:コースと飲んだだけ
ビールは、瓶600円から。
ワインは、グラス800円から、ボトル4000円から。
日本酒はグラス800円から、麦焼酎は800円から。
コースにつき、人気単品メニュー ベスト3はありません。