fmfukuoka

収録の失敗と成功?

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おおつかです。

もう、阿久根先生、このブログすごい勢いで更新しておりますねえ。
いや、いいんですよ。
結構なことです。

で「収録と編集」を読んで、おおつかも思い出しました。
収録のとき大変なことをしてしまったことを・・・。

FM福岡は現在新社屋になり、スタジオもすべて新品。
この新社屋のスタジオでは改善されているのですが、
旧社屋(電気ビル内)だったときの苦労です。

というのも、「月のしらべと陽のひびき」の収録は基本的に、
当時の第1スタジオでおこなっておりました。
一応1日で収録を終えたのですが、編集の段階になって、
どうしても気に入らない箇所があった。で、収録のやり直し。

第1スタジオが空いていて使えれば問題がない訳ですが、
何度も何度も部分的に録りなおししていると、
タイミング的にどうしても第1スタジオが使えない日があった。

しようがない、ってんで、第2スタジオで収録したんです。
ま、収録は満足いく上がりになって、よし、と編集作業に戻ると、
わたしは声を上げてしまいました
「あっ!」と。

マイクが、周りの機械音の「サー」というノイズを拾ってしまっていたのです。

FM放送は、むかし基本的に「ワンマン」で放送されていました。
つまりDJが自分でミキシングまでこなしていたわけです。
ということは、すべての機材がひとつの部屋にある。
イコール「機械のノイズ」もかまわずマイクが拾う、というわけだったのです。

1スタは、ブースとサブが分かれているのに対して、2スタは一緒だったのです。
これに収録のときに気がつかないところが、おおつかのアホたるゆえんであります。
そうとう「かすか」ではあるのですが、そこは音にこだわっているラジオドラマ。
妥協はできません。

で、どうするか?
阿久根先生に電話で相談しました「どうしよ?もう録りなおしの時間がない・・・」と。
するとさすが天才・阿久根先生、すかさずひと言「風吹かせたらどうですか?」
おおつか、さっそくその案、採用。
機械の「サーッ」という音が風の「ヒュー」という音に消されたではないですか。

さらに、これが結構、場面の雰囲気作りのいい効果になったのです。

それが、
番組最初のあたりで甘沢(カンタク)が市場を歩いているシーンの風の音なのです。

こういうのを本当の不幸中の幸いというのでしょう、ね。

聴いてみてください。


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