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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2020年3月21日「試合中にアフタヌーンティー」

日本ではまだあまり馴染みがありませんが、「クリケット」というスポーツがあります。
17世紀にイギリスで始まり、その後オーストラリアやインドなど、かつてイギリスに支配された国々:イギリス連邦を中心に世界中に広まっていきました。
現在は100を超える国と地域でプレイされるグローバルスポーツ。
ワールドカップも開催され、2028年のオリンピックでは正式競技となることが有力視されています。

クリケットの基本は、投げたボールをバットのようなもので打つ。
野球と同じような感覚ですが、ゲームのやり方はまったく違います。
たとえば、打者は横や後ろなど全方向に打ってもよく、守る側も打者の周り360度の外野を9人で守備するというから驚きです。
もっと驚くのが試合時間。なんと7時間の長丁場です。
そのため試合途中に40分のランチタイムと20分のティータイムが組み込まれているのです。
この休憩時間になると選手たちは芝のグラウンドにマットを広げて家族や友人たちと優雅に食事やお茶を楽しみます。

そして何よりもイギリス発祥のスポーツらしさは、徹底したフェアプレイ精神。選手一人一人には対戦相手へのリスペクトが求められます。
また観客も対戦相手のスーパープレイには拍手を送って誉め称えます。
選手だけでなく観客も紳士・淑女のスポーツ、それがクリケットなのです。