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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2019年10月26日「何もとらない、何も残さない」

アメリカのグレート・スモーキー山脈国立公園は、世界遺産にも登録され、アメリカで最も入園者の多い自然豊かな広大な公園ですが、この夏、公園の事務所に小包が届けられました。

入っていたのはハート型の小石と手紙。
カリーナという少女から公園の自然保護官にあてたもので、手紙には公園の自然の美しさ、なかでも滝が素晴らしく、記念に小石を持ち帰ってしまったことを「ごめんなさい」と謝罪し、「元の場所に返していただけますか」と書かれていたのです。

感激した保護官達は、住所のない少女の手紙と小石の写真をフェイスブックに投稿しました。
「石を返してくださってありがとう。もしすべての訪問者が1個ずつ石を持ち帰ったら、1年で1100万個もの石が公園からなくなってしまうのです」と感謝を伝え、公園の石はサンショウウオなど多くの生物の住処でもあると説明して、自然をそのままにしておく大切さを、ぜひ他の人達にも教えてあげて下さいと語りかけたのです。
この投稿は、たくさんの「いいね!」とともに多くの人々にシェアされました。

アメリカの国立公園には「写真以外は何もとらない。足跡以外は何も残さない」というルールがあるのだとか。
紅葉を訪ねる秋、私達もこの心掛けをシェアしたいものですね。