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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2019年7月20日「星をめざす少年」

1969年のきょう7月20日、アポロ11号が月面に着陸。人類が初めて月の上に立ちました。
1976年7月20日には、探査機バイキング1号が初めて火星に着陸。
そして2011年、米航空宇宙局NASAが火星へ人間を送る計画を発表したとき、一人の少年がNASA宛てに手紙を書きました。

「僕はデクスター。火星に人を送ると聞いたので僕も行きたいけれど7歳なので無理だと思います。でもいつか行きたい。宇宙飛行士になるにはどうすればいいですか?」
少年の母親は、こんな手紙は世界中の子どもたちから届いているから返事は期待できないと考えながら投函しました。

ところが後日、ポストにNASAからの返信が入っていてびっくり。
手紙には手書きでこう書かれていました。
「デクスター君へ。NASAに興味を持ってくれてありがとう。想像してごらん。数年後、宇宙や地球を研究するトップクラスのチームに君が加わっていることを。NASAは君が星をめざし続けることを応援しています」

手紙には宇宙飛行士を目指す上で参考となるウェブサイトのリストを紹介し、さらに
「もし学校や家でインターネットが使えないなら、近所の図書館に行ってパソコンを使わせてもらいなさい」というアドバイスまで綴られていました。

少年のまっすぐな夢に誠実に応える、これがNASAの懐の深さなのです。