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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2018年12月15日「初めての電話」

明日12月16日は電話創業の日。
明治23年のこの日、東京と横浜の間で日本初の電話事業が始まりました。
初めての電話に加入したのは東京215名、横浜42名。
その一人一人に1番から順に番号を振った名簿が日本初の電話帳です。

現代では電話をかける相手の番号ボタンを押したり、昭和の時代ではダイヤルを回せば、自動的に相手に通じるのですが、このときの電話機にはボタンもダイヤルもありませんでした。
ではどうやって電話をかけるのか?
それは電話交換手を介するのです。

まず電話機に付いている小さなハンドルを2、3回くるくる回すと、その音が電話局に伝わって、電話交換手が出ます。
そこで通話したい相手の番号を交換手に告げ、一旦受話器を置きます。
そこで交換手は相手先の電話を呼び出し、「あなた当てに通話の申し込みがありますが、出ますか?」と伺いを立てます。
そこで相手が了承すると、交換手は交換台にずらりと並ぶ電話回線の端末から通話する両者の端末を選び出し、それをケーブルで繋ぎ、通話申込者を呼び出して「では、お話ください」と伝える...
こうして、やっと相手に電話が繋がるのです。

電話交換手は7人の女性が務めていましたが、その声や対応の良さに惚れ込んで通話の申し込みついでに長々と世間話をしたり、なかにはお見合いを申し込む人もいたそうです。
いつの時代も爽やかな応対は気持ちがいいものですね。