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2018年10月6日「すぐやる課」

昭和44年のきょう10月6日、千葉県松戸市の市役所にちょっとユニークな名前の窓口が誕生しました。

その当時、市民が暮らしの中の困りごとを市役所に相談しに行くと、長時間待たされたり担当部署をたらい回しにされることが蔓延していました。
そこで市政改革に取り組んだ市長が、部署にとらわれず困っている市民をすぐに助ける窓口を立ち上げたのです。

その窓口の名前は「すぐやる課」。
当初は「息子に嫁を紹介して」「庭の掃除をして」など、すぐやる課を「なんでもやる課」と勘違いした要望もありました。
そういう個人的な依頼は丁寧に断りますが、「側溝に鍵を落とした。蓋が重くて上がらず捜せない」という通報には、道具を持って現場に駆けつけます。

すぐやる課は全国的に評判となり、300以上の自治体に同じような部署が生まれましたが、行政の合理化や市町村合併でほとんど廃止されました。

でも元祖の松戸市すぐやる課はいまも健在。
市民からのSOSで職員が急行するスタイルも49年間変わりません。
「歩道に水たまりがあって歩けない」と通報があればスコップやツルハシを車に積んで補修に駆けつけたり、「スズメバチの巣がある」と通報があれば防御服を着て駆除に駆けつけたり。

「すぐやる課」は市民を大切にする松戸市政のシンボルなのです。