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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2018年9月22日「光の魔術師」

肉眼では見えない微生物を最初に発見したのは17世紀のオランダ人・レーウェンフックです。

アカデミックな教育を受けた学者ではなく、織物商人だった彼は、商売柄、毛織物にほつれや虫食いがないか、いつも虫眼鏡でチェックしていました。
そのことから次第にミクロの世界に興味を抱き、もっとよく見える虫眼鏡を研究。とうとう独学で200倍率の顕微鏡をこしらえてしまったのです。

さあ、そうなったらもう商売はそっちのけで、手当り次第にさまざまなものを顕微鏡で観察しては、それをノートに描き写す毎日。
そして一滴の雨粒の中に動き回る微生物を発見したのです。

それまで想像の中でしか存在しなかった微生物の姿を発見した功績でレーウェンフックは英国の王立協会に入会。
オランダの織物商人がロンドンの一流科学者の仲間入りを果たしたのでした。

ところで、彼が生まれた同じ町で、彼と同じ年に生まれた人物がいます。
それは光による巧みな表現を特徴に持つことから『光の魔術師』と言われる画家のフェルメール。
その作品のひとつ『天文学者』のモデルはレーウェンフックだといわれています。

不思議にも光を操ってミクロの世界を見たレーウェンフック、光の世界をカンバスの上に再現したフェルメール。
光でつながっている二人は親友だったという説もあります。