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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2018年7月14日「世界一過酷な仕事」

きょう7月14日は「求人広告の日」。明治5年のこの日、新聞に日本初の求人広告が掲載されたことによる記念日です。
ちなみにこのときの求人は、母親に代わって赤ちゃんに母乳を与える乳母。明治時代では乳母を雇うことは珍しくなかったのです。

4年前、米国で女性に向けた求人広告がネット上に掲載され、話題を呼びました。
まずその仕事の条件が次のように箇条書きで説明されます。

ひとつ。週135時間の労働。場合によっては夜通しで取り組まなければならない可能性あり。
ひとつ。仕事中は特に休憩時間はない。業務上の必要があれば休日もない。
ひとつ。医学、金融、そして調理のスキルが必要。

ここまで読むと、かなり過酷な仕事だと想像できます。
次に示されたのは報酬についてです。
どんなに高額な給料を提示しているのかと、読んでみると、こう記されていました。

ひとつ。給与の支払いはなし。完全な無償奉仕。
こんなばかばかしい求人広告にだれが応募するものか、と思うのを見越したように、次のような説明文が続きます。
ひとつ。もうすでにこの職業に就いている人が、世界中に10億人いる。
そして最後にその職業の正体が明かされます。
職種は、母親。

そう。これは求人広告の体裁を借りて母の日に向けた感謝のメッセージだったのです。