TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
←(2018年6月30日「ホタルの瞬き」)
(2018年7月14日「世界一過酷な仕事」)→

2018年7月7日「光の橋」

きょう7月7日は七夕。
本来は旧暦7月7日の夜ですが、現在では新暦の7月7日、あるいはひと月遅れの8月7日に七夕祭りが行われています。

七夕といえば天の川を隔てて輝く2つの星。
わし座の1等星アルタイル...すなわち彦星と、こと座の1等星べガ...織姫です。
この2つの星が年に一度だけ天の川を渡って逢うという話は、だれもが知っている七夕伝説。
じつは日本から遠く離れた北欧のフィンランドにも伝説があるのをご存知ですか。

昔々、いつも二人一緒の仲良し夫婦がいましたが、年老いてこの世を去ったあと天に昇ってそれぞれ星となりました。
二つの星はとても遠く離れていましたが、星になっても一緒にいたいと強く願った二人は、夜空を漂う星屑を集めて光の橋を架けることにしました。
来る日も来る日も二人は星屑を集めました。
1年経ち、10年経ち、そして千年の時が過ぎ、ようやく2つの星の間に立派な橋が架かったのです。
そう、二人が一生懸命作ったキラキラと光る橋こそ、天の川。
二人は天の川を渡り、千年の時を超えて再び逢うことができたのです。

これがフィンランドの天の川伝説。
大切な人ともう一度会いたい...。そんな願いを、わたしたちもフィンランドの人たちも、天の川の輝きに託したのかもしれません。