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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2018年3月10日「説明の天才」

物理学の世界で20世紀最大の偉業を成し遂げたのが、アルベルト・アインシュタインです。
大学や研究所にいるわけではなく独学で26歳にして博士号を取得。
3つの論文を発表しました。

第1の論文は「光の量子論」。
それまで波と考えられてきた光が「光子」という粒子として振る舞うことを示し、量子力学の基礎を築いてノーベル賞を受賞しました。
第2の論文は「分子論」及びブラウン運動の統計について述べ、「原子の存在」を証明。
そして第3の論文が「特殊相対性理論」です。
さらに「一般相対性理論」を発表し、重力の新しい理論を打ち出したのです。

アインシュタインといえば相対性理論。
あまりにも有名な言葉ですが、相対性理論そのものは物理や数学の知識がなければ理解することが難しいものです。

あるときアインシュタインが社交界のパーティに招かれ、その場で一人の女性から相対性理論の説明をせがまれました。
学会で発表するならともかく、パーティの場で専門用語を駆使して説明するわけにはいきません。
でもアインシュタインはにっこり笑ってこう答えたのです。
「そうですね、貴方のようにお美しい方と一緒にいると1時間いてもわずか1分のような気がしますが、熱いストーブのそばにいると1分が1時間にも思える。それが相対性理論なのです」。