TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
←(2018年1月20日「ノーベル賞作家の嘘と方便」)
(2018年2月3日「万次郎の父」)→

2018年1月27日「受験生 雪の中のヒッチハイク」

受験と雪の季節が重なるこの時季、試験当日の悪天候は、受験生には大きな試練ですが、8年前の2010年1月、その試練と闘ったのが埼玉県の女子中学生でした。

石川県輪島市の日本航空高等学校石川を受験するために、母親とともに夜行列車に乗っていたところ、大雪で電車が新潟の長岡駅でストップするのです。
試験前日から当日に変わろうとする深夜のことでした。

学校まで300km。このままでは間に合わない!二人はヒッチハイクを決行。
1台目の車で上越市まで移動すると、吹雪の中を2時間歩き、ようやくトラックの運転手に頼み込み乗せてもらいます。

実は「金沢までなら」という約束でしたが、その手前の富山から方向を変え輪島へと向かってくれて、夜通し走り続けて学校に到着したのは試験の10分前。
驚く教職員に運転手は「うちの娘も受験生だから」と名乗らずに立ち去ったといいます。

試験で出題された作文のテーマは「私が感動したこと」。
女子生徒は、見ず知らずの親子を送り届けてくれた運転手の温かさ、絶対にあきらめないと懸命に車を探してくれた母親について「人の優しさに触れることが出来て感動、感謝」と綴ったのです。

後日、女子生徒のもとに届いたのは...合格通知でした。