2017年12月9日「ホンモノはどれだ」
明日12月10日はノーベル賞の授賞式。
平和賞はノルウェーのオスロ、それ以外の部門はスウェーデンのストックホルムで行われます。
世界各地からスウェーデンにやって来た受賞者たちは国賓級のもてなしを受けます。
一週間の滞在中は受賞者一人一人に身の回りの世話をするスウェーデン政府職員が付き、宿泊先は最も格式が高い五つ星ホテルのVIPルーム。
ノーベル財団主催の晩餐会では、取材するマスコミも燕尾服着用というドレスコードがあります。
授賞式ではスウェーデン国王からメダルが一人一人に手渡され、翌日は国王が受賞者とその家族だけを宮殿に招いての晩餐会。
すべての行事が百年以上の伝統を持つ格調高いものなのです。
でも、堅苦しさだけではありません。
授賞後の日程ではメダルを持っていると邪魔なため、受賞者はいったんノーベル委員会にメダルを預け帰国する際に再び受け取るのですが、そのときに受賞者の前にメダルが3つ並べられます。
ひとつは本物のメダル、ひとつはレプリカ、そしてもうひとつはメダルの形をしたチョコレートを金紙で包んだもの。
「さあ、この中で本物はどれですか?」
ちょっとしたお遊びで、もちろんはずれても持って帰れるのですが、天下のノーベル賞受賞者たちは、結構喜んで真剣に本物探しをするそうです。
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