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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2017年12月2日「地球に向かって第一声」

平成2年のきょう12月2日、日本人初の宇宙飛行士が宇宙に飛び立ちました。
その人の名は秋山豊寛さん。
放送局に勤めるジャーナリストです。
この放送局が当時のソビエト連邦宇宙総局と協定を結び、宇宙ステーション・ミールを訪問する日本人として抜擢されたのです。

宇宙飛行士といえば、宇宙から地球に向けてコメントする第一声が注目されます。
たとえばガガーリンの「地球は青かった」。
アームストロングの「私にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩」。
秋山さんの次に宇宙に行った毛利衛さんの「宇宙から見ると地球に国境は見えません」。

秋山さんは打ち上げ1時間半後に周回軌道に乗ったとき「宇宙は混沌としています」とコメントしようとしていました。
ところがテレビの中継では正式のオンエアの前に回線を使って打ち合わせをするのが慣し。
地球から「秋山さん」と呼びかけられ、秋山さんは思わず「これ本番ですか?」と返してしまいます。
そしてこれを聞いた地球のアナウンサーが「いまのが秋山さんの第一声です」と言ったのでした。

日本人初の宇宙飛行士・秋山さんの第一声は「これ本番ですか?」
本当はもっと気の効いた台詞を用意していたのに...と悔やんだ秋山さんですが、後に「テレビ記者の私らしい、いい第一声だった」と振り返っています。