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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2017年7月15日「日本最古のリゾートホテル」

栃木県の日光に初めて外国人が訪れたのは明治3年。
幕末に来日して日本に近代医学を広め、後にはヘボン式ローマ字を考案したヘボン博士です。

しかし、日光ではどの旅館もヘボンを泊めることを拒みました。
明治維新になったとはいえ、日光は徳川のお膝元。
外国人へのアレルギーが強く残る土地柄だったのです。
途方に暮れるヘボンを見て、自宅に招き入れたのが、金谷善一郎という男。
しかし翌日、そのことが村中に知れ渡り、善一朗は村八分に遭います。

翌年の夏、親切にしてくれた善一郎のことが忘れられないヘボンが再び金谷家を訪れると、善一郎もヘボンとの再会を喜び、自宅の一部屋を提供しました。
一夏を日光で共に過ごした二人には友情が芽生えていきます。
しかし外国人を毛嫌いする村人からは嫌がらせを受けたりしました。

そんな善一郎にヘボンは、夏の間、外国人向けに避暑用の部屋を貸して家計の足しにすることを提案します。
そこで善一郎は自宅を改造した宿泊施設を開業。
ヘボンは友人知人に日光の素晴らしさを紹介し、やがて善一郎の宿泊施設には大勢の外国人が訪れるようになりました。

現在、世界遺産となった日光では、日本最古のリゾートホテルとして金谷善一郎の名を冠したホテルが世界中から宿泊客を迎えています。