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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2017年6月10日「時計と卵」

「18世紀に書かれたSF小説」といわれる『ガリバー旅行記』。その中に、ガリバーがラピュタ国に行く話が出てきます。
その国にはつねにボーッとしている学者がいて、見たり聞いたり話したりする必要があるときには、そばについているメイドが学者をパァンと叩いてあげないと気がつきません。

じつはこのキャラクターには実在のモデルがいます。
それは『ガリバー旅行記』の作者:スウィフトと当時親交があった、万有引力を発見した科学者、アイザック・ニュートン。
実際ニュートンは、端から見るとボーッとしていることがよくあったそうです。
でもそれは、頭の中で何かを集中的に考えて、周りが見えなくなっている・・・そんな表情でした。

ある日、ニュートンは実験の最中に小腹がすいたので、卵を茹でて食べようと思い、片手に卵、片手に茹で時間を計るための懐中時計を握りしめました。
が、卵を鍋に入れてそのまま実験を続けているうちに卵のことを忘れてしまいます。
しばらく実験に夢中になって、はたと卵のことを思い出し、手にした時計を見ようとしました。
しかし、彼が握っていたのは時計ではなく卵。鍋のふたを開けてみると、そこには懐中時計がぐらぐら煮えたぎっていたのです。

6月10日、今日は「時の記念日」。時計を鍋の中に入れてはいけません。