2016年12月11日「「接吻」と書けますか?」
今年 2016年のノーベル賞医学生理学賞は、細胞のオートファジーを解明した東京工業大栄誉教授の大隅良典さんに授与されました。
日本人として25人目のノーベル賞で、福岡県出身として初の受賞者。
大隅さんは小学校、中学校、そして高校と、10代の少年時代をずっと福岡市で育っていきます。
未来のノーベル賞学者・大隅良典クンは福岡の町でいったいどんな少年時代を過ごしていたのか・・・。小学校の同級生だった方に伺いました。
昭和20年代の福岡市はまだ自然がたくさんあり、その中で子どもたちはのびのびと遊んでいましたが、その輪に必ずいるのが大隅クンで、とくに昆虫取りに夢中だったそうです。
勉強はよくできる子ですがガリ勉タイプではなく、やんちゃで茶目っ気があり、負けず嫌い。これが同級生から見た大隅クンの人柄だったようです。
小学校6年生の頃のエピソードです。
その年齢の子どもたちはそろそろ思春期で、欧米の映画や本で見る男女のキスが気になるお年頃。
ある日 教室に男子ばかり集まって、「セップンって、どんな漢字を書くのかな」と騒いでいると、大隅クンが前に進み出て「こう書くんだよ」と黒板にさらさらと漢字で「接吻」と大きく書いたのです。
この一件以来、未来のノーベル賞学者・大隅クンはクラスの皆から一目置かれる存在となったそうです。
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