2016年11月27日「冥王星のその先へ」
昨年、天体探査機ニューホライズンズが冥王星に最接近して話題になりました。
実は、この探査機には冥王星の発見者クライド・トンボーの遺灰が搭乗しています。
探査機打ち上げの9年前、90歳で亡くなる際に「遺灰を宇宙に持っていって欲しい」と遺言していたのです。
遺灰が納められた容器には、「この中には、冥王星と太陽系の『第三領域』の発見者である米国人のクライド・トンボーの遺灰が納められている。
アドレとムロンの息子、パトリシアの夫、アネットとオールデンの父、天文学者、教師、だじゃれ好き、そして友人である、クライド・トンボー」と記されています。
冥王星の他にも、多くの銀河や彗星、小惑星を発見したトンボーは、小惑星のひとつを妻のパトリシアから「パッツィ」と命名。
娘と息子、孫達の名前にもちなんで命名しました。
家族を愛したトンボーの温もりが伝わりますが、ニューホライズンズが冥王星に最接近したとき、息子のオールデンさんは「父が、みずから発見した冥王星を訪れ、さらにその先の宇宙まで旅を続けるなんて、こんなに喜ばしいことはない」と語っています。
家族にも愛されたトンボーは、宇宙のニューホライズンズ「新たなる地平」へ向かって、今も旅を続けています。
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