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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2016年7月31日「新しい出発」

今、国際宇宙ステーションでは大西卓也宇宙飛行士が長期滞在のミッションに取組んでいますが、かつて91歳で宇宙食に挑戦したのが日清食品の創業者、安藤百福氏です。
毛利衛氏と対談した際に、日本人宇宙飛行士が食べたいラーメンが宇宙食には不適合とNASAで却下されていると聞いたのがきっかけでした。

安藤氏は早速プロジェクトチームを結成。
無重力でいかにラーメンを食べるのか、宇宙への挑戦が始まります。

まず麺の乾燥方法には、安藤氏が誕生させた世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」の「瞬間油熱乾燥法」を採用。
スペースシャトルで可能な70℃のお湯で湯戻しができて、さらに食べるときに麺が飛び散らないよう、ひと口大の塊を保持する形状記憶麺を開発し、スープは麺にからませるなど工夫に工夫を重ね、ついに宇宙食ラーメン「スペース・ラム」が完成。
NASAの認定を受けると、2005年7月スペースシャトル「ディスカバリー」に搭載され、野口聡一宇宙飛行士が宇宙で初めてラーメンを食べたのです。

このとき安藤氏は95歳。
生涯現役を貫き「人生に遅すぎるということはない。50歳でも60歳からでも新しい出発はある」という言葉を実践した人生でした。
それは後に続く私達への力強いエールとなっています。