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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2016年3月20日「サクラに託した思い」

桜は多くの人々に愛でられ、喜びや癒しを与える自然からの贈り物。
いま、東北で新たな桜のスポットが増えています。
それは福島、宮城、岩手。

東日本大震災で犠牲になった人々を偲び、後世に伝えていくためと傷ついた人たちを元気づけるために、3年前からNPO法人が窓口となって募金を募り、地元の人たちの協力で被災地や仮設住宅地、集団移転地などに桜を植樹しているのです。
被災地でとくに植樹されたのは、津波の到達地点。
将来予測される大津波の際に避難の目標となって、住民の人々を守る役割を果たしてくれることを願ってのことです。

一方、太平洋の向こうの米国にも桜の新名所ができました。
オハイオ州デイトン。
この町には空軍基地があり、その基地の中に200本の桜が植樹されています。
じつは東日本大震災では、「トモダチ作戦」の多くの救援物資がこの空軍基地から日本に向かったのでした。
またデイトンの町の人たちからは3万ドルの義援金が寄せられています。
そのことへの感謝の気持ちから、デイトンで暮らす在米日本人が中心となって桜を植える財団を運営。
基地だけでなくデイトンの町のあちこちに合計1000本の桜を植える計画が進んでいるのです。

日本人の感謝の心を託した桜の花。日本の桜と同じくもうすぐ満開です。