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提供:創価学会
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2016年2月14日「おもやい給食」

九州の方言で「おもやい」という言葉があります。
船と船をロープで繋ぎ合わせることを「舫い」と言いますが、それが転じて一つの物を分け合ったり共有したりすることも「もやい」と言うようになったようです。
ただ分けるのではなく分かち合う、ただ共有するのではなく一緒に仲良く使う。そんな意味が「おもやい」には込められています。

佐賀県神埼市の山村にある背振小学校では、74名の児童と職員がそろってランチルームで給食を食べます。
盛りつけ方や配膳を上級生が下級生に教えながら協力して行うのですが、月に一度「おもやい給食」というものがあります。

山村にあるため校区には農家が多く、そんな地域の生産者から月に一度、給食用に米や野菜、果物などをお裾分けしてもらいます。
それらで作った給食が「おもやい給食」。
「おもやい給食」の日は、協力してもらった人たちを小学校に招待して、一緒に給食を食べる交流会も開かれます。
一緒に食べながら児童たちは感謝の気持ちを伝え、生産者も自分たちが作ったものを子どもたちが美味しく食べる姿を目の当たりにして農業のやりがいを感じるのです。

ちなみに、この「おもやい給食」のおかげ・・・かどうかは分かりませんが、この小学校の児童たちは給食を残すことはないそうです。