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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2016年1月31日「福大生が箱根から世界へ」

今年の箱根駅伝で2連覇を果たした青山学院大学の原監督が「箱根駅伝を全国区に」と発言して話題になっていますが、実は東京オリンピックが開催された昭和39年の第40回大会に福岡大学が出場しています。
招待参加のため参考記録ですが、往路は6位、総合で13位と大健闘。
このとき花の2区を6人抜きの区間新記録で走ったのが重松森雄さんでした。

重松さんは高校卒業後、実業団に進んだものの病に倒れ福岡大学に進学。
箱根を走る機会に恵まれて自信をつけ、東京オリンピックのマラソン代表選考レースに出場しますが惜しくも選ばれず悔しい思いをします。

「素質はなかった。でも人一倍負けず嫌いだった」という重松さんの快進撃はその翌年、福大4年生のときでした。
ボストンマラソンを大会新記録で優勝すると、イギリスのウィンザーマラソンで、東京オリンピックで優勝したエチオピアのアベベの記録を更新する世界最高記録で優勝という快挙を成し遂げたのです。

それから50年余り、現在75歳となり福岡ランナーズクラブネットワーク会長を務める重松さんは、福岡マラソンの開催に尽力したり、母校の福岡大学市民カレッジでランナーの指導を行うなど、レジェンドの活躍は今も続いています。