12/13「キノコ料理」
代表作『レ・ミゼラブル」で知られる19世紀フランス・ロマン主義の小説家
ヴィクトル・ユーゴー。
彼は小説ばかりではなく、詩や戯曲でも名作を残しています。
それどころか、文章だけではなく、知られざる画家でもありました。
彼の残したデッサンや水彩画はロマン主義的て?すか?、技法的には表現主義やシュルレアリスム、抽象絵画、アクション・ヘ?インティンク?なと?、20世紀の絵画を先取りするものて?した。
しかし、彼の絵は美術史の中ではほとんど評価されることはなく、小説家のほんの余技とみなされていたのですが、ユーゴー本人は、画家としての腕前にいっぱしの自信をもっていたようです。
そんなヴィクトル・ユーゴーがドイツを旅行したときのこと。
一度味わってみたいと思っていたドイツの有名な料理を食べるためレストランに入りました。
しかし、あいにくフランス語のできるウェイターがいません。
そこでユーゴーは紙に得意の絵をさらさらと描いてウェイターに渡し、「これを私に持ってきてほしい」と身ぶり手ぶりで訴えました。
「承知しました」とにっこり頷いたウェイターが立ち去ります。
15分後、テーブルに戻ってきたウェイターが手にしているのは、一本の雨傘。
ヴィクトル・ユーゴー先生が得意げに描いた絵は、キノコだったのです。
|