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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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12/22「700個のコンビニおにぎり」

平成22年の大晦日から正月にかけて、山陰地方に記録的な大雪が降りました。 この豪雪で鳥取県の国道9号線では、タンクローリーのスリップをきっかけに約1000台の車が雪に埋もれて立ち往生。
およそ2000人が車中に閉じ込められたまま長時間身動きが取れず、寒さと空腹に苦しむ事態になりました。

その国道沿いにある コンビニエンスストアに商品を運ぶ配送センターでは、大雪のために配送トラックを出すことができず、各店に届けるはずのおにぎりが留め置かれていました。

それを眺めていた一人の社員が、
「このまま届けられないなら渋滞で困っている人に配れないか」
と本部に電話で相談。
了承を得て、1月2日の午前0時から2時間かけて、約700個のおにぎりを雪に埋もれた約200台の車に配って歩いたのです。

この様子を バスで帰省中に渋滞に巻き込まれた乗客の一人がツイッターで次のようにつぶやきました。
「コンビニ配送の人が、店に届けられないからと大量のおにぎりを窓から差し入れてくれて、沸く車内。今年初のちゃんとしたご飯・・・ありがとうございます。美味しかったです」

このつぶやきがネットで広がり、雪の中で寒さに凍える人たちの心を温めた小さなニュースは 全国に知られていったのです。