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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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7/7「南の島の星祭り」

12年前、国立天文台が「七夕祭りは梅雨時の7月7日ではなく8月の旧暦の七夕に、1時間だけ街の灯を消して星空を眺めよう」 と全国に呼びかけました。
しかし、街中を1時間も暗闇にするなど簡単にできることではなく、それを実現した町はまったくありません。

唯一の例外が沖縄県の石垣島。
亜熱帯の石垣島では四季の変化がはっきりしないため、月や星の動きで季節を知る暮らしをしてきました。
星にまつわる民話や島唄も多く、島人にとって星はとても身近な存在。
当時4万5000人の市民が1時間の消灯に協力しました。
病院など照明が必要な施設は、雨戸や窓のカーテンを閉めて光が漏れないように配慮し、消灯の1時間は車での移動を極力控えるように申し合わせました。

平成14年8月15日の夜8時。
消防署のサイレンを合図に街の灯が次々に消えていき、やがて島中が暗闇になったその瞬間。
満天に輝く無数の星から光のシャワーが降り注ぎ、集まった人たちから溜息と歓声が沸き起こりました。

それから毎年、旧暦の七夕に街の灯を1時間消す石垣島では次のような星空宣言を掲げています。

見上げよう満天の星を。 伝えよう星の文化を。
大切にしよう美しい星空を。 未来へ残そう豊かな自然を。