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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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6/3「ありがとう電報」

アメリカのセントルイスに住むクレイマーさんは、子どもたちに独特の教育をしていました。

毎日夕食後、お父さんが子どもたちを集め、その日接したよその人で、少なくとも3人、その人のいいところを探して報告させるのです。
それは、些細なことでもかまいません。
スクールバスに乗ったときに「おはよう」と声をかけてくれた運転手さん。仲良く遊んだクラスメイト。買物で親切にしてくれた店員さん。

そして、それぞれの人に向けて、簡単に感謝の言葉を書いたハガキを送るのです。
例えば、「あなたと話ができてとても楽しかった。ありがとう」
「あなたの笑顔が僕に勇気を与えてくれた。ありがとう」
しばらくすると、子どもたちの感謝の気持ちは、ハガキを受け取った相手から何倍もの誠意と感謝の気持ちとなって返ってきました。
ハガキを送る数も多くなったので、クレイマーさんは専用のカードを作ることにしました。
それは「ありがとう電報」と名づけました。

それから15年後。ありがとう電報はアメリカ中の何百万という人々に広まっていきました。
アイゼンハワー大統領、指揮者のレナード・バーンスタイン、ウォルト・ディズニーもありがとう電報の愛好者でした。
あなたがいてよかった。ありがとう。
現在もありがとう電報は全米中で行き交っています。