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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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5/27「100年後の花水木」

初夏を彩る花として日本各地で親しまれているハナミズキには、日本とアメリカの友好の歴史が秘められています。

今年はワシントンのポトマック河畔の桜並木が100周年を迎えたことで話題になりました。
日本からアメリカに3,000本の桜の苗木が贈られた際に、そのお礼として、アメリカから日本に贈られたのが、ハナミズキでした。
花言葉には「返礼」という意味があります。

大正4年のことで、白い花の苗木40本、2年後にはピンクの苗木12本が届けられました。
ハナミズキが日本に初めて渡来したのはこの時だといわれています。

苗木は東京都内の公園や植物園などに植えられましたが、太平洋戦争を境に、敵国アメリカからの贈り物は、次第に所在不明となって忘れられていったのです。
しかし、近年になって、ハナミズキの当時の原木、数本が健在であることが確認されています。
さらに今年、野田総理大臣がアメリカを訪問した際に、アメリカから3,000本のハナミズキが贈られることが、クリントン国務長官より発表されました。
秋には東京で植樹。
その後東日本大震災の被災地など、各地で植樹されることになっています。

戦争を乗り越えたポトマックの桜のように、今度こそハナミズキを100年先まで伝えたい。
多くの人々の思いが新たな歴史を育みます。