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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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5/9「母の日」の母

105年昔の今日??1905年5月9日、アメリカで一人の女性が亡くなりました。
その名は、アン・ジャービス。

彼女には10人の兄弟姉妹がいたのですが、当時の医療水準は低く、
その中で7人が、成人する前に病死してしまいます。
このことに心を痛めた彼女は、大人になって結婚した後、
病気で苦しんでいる人を救うために募金活動をしたり、
病気予防のための食品検査や公衆衛生を普及させるなど、
その当時では珍しいボランティアで社会活動をしていました。

そして、アメリカ国内が敵味方に別れて戦った南北戦争の際、
彼女は中立を宣言して、南軍も北軍も関係なく傷ついた兵士たちを看病。
さらには、憎しみから平和は生まれないとの思いで、
南北双方の兵士を一堂に招いた「Mother`s Friendship Day」を開催し、お互いの敵意をなくすよう務めたのです。

このように平和を願い続ける活動に一生を捧げたアン・ジャービス。
彼女の死を悼んで追悼式に集まった人々一人一人に、白いカーネーションを手渡したのが、残された娘のアンナでした。
母としての愛情を、自分の子だけでなく、すべての人々に注いだ母の功績をもっと多くの人に知ってほしい??
そこでアンナは母親のための祝日を設けることを、カーネーションを通じて働きかけたのです。
彼女の運動は6年後に実を結び、1914年、アメリカ議会で5月の第二日曜日を「母の日」に制定しました。

母親への感謝を記念する「母の日」。
それはじつは、平和を願う母親たちの思いを記念するものでもあったのです。