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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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4/11「夜空の暴走族」

星空??天文学の分野で注目を集めているアマチュア天文家がいます。
福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんと、佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんです。

二人は30年来の友人で、ともに70歳を超えるシルバー世代です。
天文学という共通の趣味を持ち、これまで暗すぎて見えなかった新しい星:新星を二人で次々と見つけ出し、いまではその数42。
そのペースがあまりにも速いので、天文仲間からは「夜空の暴走族」と呼ばれています。

新星を発見するのは、とても地道な作業です。
肉眼の100万倍の能力を持つ望遠鏡で西山さんが撮影を担当し、
天文学に詳しい椛島さんがパソコンに取り込んだ画像と古い画像を食い入るように見比べて、
ほんの小さな変化から新星を見つけ出します。
なかでも去年11月に見つけた「超新星」は、新星のおよそ1万倍の明るさがあり、
九州で見つかったのは初めてという快挙を成し遂げました。

普通は、発見者としての名誉を独り占めしたいとの思いから、
共同で観測するアマチュアは少ないのですが、西山さんは自前の天文台を建てる際、
迷わず椛島さんに声を掛けました。
二人が発見した超新星がパリの国際天文学連合に認定されたとき、西山さんは、
「二人三脚だからこそ、お互いに助け合うことも、客観的な視点で見ることもできる。それが結果に結びついて本当にうれしい」と語りました。

シルバー世代に夢と希望を与えてくれる、西山さんと椛島さん。
これからの目標は「年齢を超える数まで、新星を発見すること」です。
二人は今夜も、天文台で銀河のロマンを追いかけていることでしょう。