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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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1/17「あの日を忘れない」

きょう??1月17日は「防災とボランティアの日」です。
平成7年1月17日。
死者6434名、行方不明者3名という犠牲者を出した阪神・淡路大震災。
このニュースを知って、多くの人たちが全国からボランティアとして集まり、それぞれのやり方で被災者を支援しました。

音楽という形で、現在も被災者の支援を続けている人がいます。
シンガーソングライターの平松愛理さん。
神戸で生まれ育った彼女は、震災で多くの友人・知人を失い、変わり果てた故郷の町に衝撃を受けました。
2か月後、彼女は音楽仲間とともに東京の被災者支援コンサートのステージに立ちました。
その翌年の1月17日。彼女は病院のベッドの上にいました。
結婚して妊娠七カ月目に子宮内膜症のため異常出血。
母子ともに危ない出産になったのです。
死を覚悟しながらも、諦めていた子どもが無事に授かったとき、
彼女は、震災で亡くなった人の魂が「まだ死んでたまるか」と帰ってきて、娘が生まれたのだ、と強く感じたそうです。

それ以来彼女は、「あの日を忘れてはいけない」と、毎年毎年、1月17日に神戸で単独ライブを開催。
その収益を、震災で親を亡くした子どもたちの施設に義援金として寄付しています。
2003年の1月17日。
そのころ彼女は乳癌の手術を受け、一切の音楽活動を休んでいましたが、
それでも「何もせずに1月17日を過ごすことはできない」と、神戸に向かい、体力に見合ったライブを行いました。
「神戸は私が生まれ育った町。大好きだし、私にしかできない1月17日の過ごし方があると思う。震災を忘れてほしくない人がいる限り、神戸でライブをやりたい」と語る平松愛理さん。

「神戸ミーティング」と名づけられた阪神・淡路大震災復興支援ライブは、今夜、15年目の開催です。