TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
←(1/25「素足のビーチサッカー」)
(2/8「ランタンに込められた思い」)→

2/1「国際雪合戦」

昭和新山を望む北海道・壮瞥町(そうべつちょう)。
人口3500人の小さな町が冬の町起こしで雪合戦に目をつけたのは20年ほど前です。
地元の人たちにとって雪は厳しい冬の象徴。
しかし、観光でこの町にやってきた南国の子どもたちが一面の銀世界に感動し、無邪気に雪合戦を始めた姿を見て、町の人たちは雪に対する思いを変えたそうです。
そしてこの雪合戦が、国際スポーツにまで発展しました。

そこで1989年に70チームを集めて始まった「昭和新山国際雪合戦」。
盛り上がったのは子どものチームではなく、むしろ大人たちだったのです。
それはごく単純な喜びと楽しさ。人に雪玉を命中させたときはぞくぞくするほどうれしいもので、反対にぶっつけられたときはモーレツに口惜しい。
よーし、今度こそは当ててやる!
雪合戦は人間が本来持っている遊びの心を刺激するものだったのです。
成功のもうひとつのポイントは、強豪チームでも、にわか仕立ての混成チームでも、大人も子どもも平等に試合が出来るよう、細かい工夫を加えたルールを確立しました。
雪玉に当たればその場で退場していき、7人のチーム全員を倒せば勝ちですが、敵の陣地に立つ1本の旗を引っこ抜いてもOK。
一人になっても一発大逆転ありなのです。
老若男女がチームごとにカラフルなスノーウエアに身を包み、作戦を練って、夢中になって大声で叫び、笑い、全身で悔しがる会場。
そこには氷点下の気温でも寒さにかじかむ人はいません。

もうひとつ、この雪合戦を支える地元のボランティアの存在も見落とすわけにはいきません。
会場設営から運営サポート、雪玉づくりまでみんな手弁当。
壮瞥町のお母さん方による豚汁サービスも、選手たちを心から温めてくれます。

町民が考え、町民で支えて大きくした雪合戦。
世界中からおよそ150チームが集う第21回昭和新山国際雪合戦は、今月21日、雪の壮瞥町で開催されます。