1/25「素足のビーチサッカー」
日本にも、ビーチサッカーの魅力を広めたい・・・。
元サッカー選手のラモス瑠偉さんの熱い想いを引き継いで、日本代表の選手たちを世界大会・第4位まで導いた人がいます。
「ジャパンビーチサッカーネットワーク」の常任理事を務める伊藤寛之(いとうひろゆき)さんです。
そもそもビーチサッカーは、シューズが買えない子供たちが砂浜でもサッカーを楽しめるようにと、ブラジルから広まっていったもの。
砂浜ではボールが思うように転がらないので空中戦が試合のカギを握るため、アクロバティックなプレーの連続で観客を魅了します。
伊藤さんはビーチサッカーの九州大会を実現させるため、選手集めや場所探しに奔走し、ついに1999年、「第一回地球環境スポーツ・つやざきビーチサッカーフェスティバル」を福津市の津屋崎海岸で開催。
しかし、小学生から大人までたくさんの参加者が集まったにもかかわらず、砂浜のごみの多さに、本来ならば裸足で行うはずの競技が、靴を履かなければ試合ができない状態でした。
そこで翌年の第二回は、選手やスタッフが一丸となって大会前にビーチのごみ拾いを行なったのです。
ビーチサッカーは本来、自然の中で波の音や風の匂いを感じながら楽しむスポーツ。
それは同時に、きれいな海とビーチを守ることでもあるのです。
その後も毎年、津屋崎海岸での大会とビーチクリーン活動はセットで開催され、この大会に出場する選手は、数多く日本代表として世界でも活躍しています。
伊藤さんのモットーは、フェアプレー&エコプレー。
「ビーチサッカーの普及に努めて一番うれしかったことは、子供たちがビーチ以外の場所でも、落ちているごみを自然に拾う光景を見たときです」と語ります。
これからの夢は、ビーチサッカーの日本代表を世界一に導くこと。
その想いの裏側には、世界中のビーチを美しく、という願いも込められています。
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