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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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12/21「元気な商店街」

「さるくシティ403(よんまるさん)アーケード」。
これは長崎県佐世保市の商店街です。
日本一直線距離で長いといわれる全長およそ1キロのアーケードですが、この商店街にはもうひとつの「日本一」があります。

人口流出、高齢化、車社会の発達、郊外大型店の進出などによって、今、全国で時代に取り残され、「シャッター通り」と呼ばれるほど寂れている商店街が増えています。
そんな危機意識をもった佐世保の商店街でも、対策が話し合われました。
そこで考え出されたのが、商店街の売り上げよりも、商店街を舞台に大勢の市民を主役にしたイベントを行って、街全体を元気にしていこうという取り組みです。
それが、「きらきらフェスティバル」。

毎年11月から12月にかけた年末、商店街とその周辺が、100万という数のイルミネーションで飾られます。
その光1個1個のオーナーは市民。
この取り組みは、1口1000円の募金で賄われているのです。
さらに「きらきらフェスティバル」期間中は、連日連夜の楽しいイベントがあります。
そのすべてが、地元の人たちの知恵とアイデア、情熱と協力で催されています。
例えば、長さ1キロのアーケードにテーブルを並べて行われる大パーティ。
店ごとに1人1000円のパーティ券を売って、乾杯用のビールやワインを用意し、あとは持ち込み自由。
花見の宴にも似た感覚が好評で、毎年5500人の市民が家族や友だち、職場、サークル仲間のグループで参加しています。

「売り上げよりも、まず佐世保の街を元気にしたい」との思いで始まった「きらきらフェスティバル」。
今年も今月25日まで連日連夜のイベントが続いています。
そして、このような取り組みで賑わいを見せる佐世保の「さるくシティ403アーケード」は、町起こしの専門家から「日本一元気な商店街」と評価されているのです。