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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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7/20「町の小さな観光大使」

日本で初めての修学旅行が実施されたのは、明治32年の今日、7月20日です。
山梨女子師範学校の教師と生徒22人が、奈良・京都・伊勢に出発したのを記念して、この日が修学旅行の日に制定されました。

修学旅行での楽しみと言えば、訪れた土地での人々とのふれあい。
そこで、町の特産物であるお茶を現地で出会った人々へあいさつ代わりに配ってまわるというユニークな試みを取り入れているのが、静岡県の中学校です。
子供たちは今年も「町の小さな観光大使」として、5月下旬、摘みたての新茶を持参して、京都・奈良へと出発しました。
子供たちからお茶を受け取った人々は、突然のプレゼントにびっくり!
京都のバスの中で席を譲った子供からお茶を受け取ったおばあちゃんからは、ていねいなお礼状が届きました。また、清水寺でお茶を受け取った旅行者からは広島のしゃもじが送られてきたり、その後の交流も子供たちの楽しみのひとつになっています。

そんな中で、京都で時代劇の撮影をしていた俳優にお茶を渡した生徒がいました。
俳優は、撮影で怖い顔をしていた自分に勇気を出してお茶を渡してくれた生徒のこと、お茶と一緒に添えられていた小さな手紙に、町のPRとおいしいお茶の淹れ方が書いてあったことなどを自身のホームページに綴りました。
そこには、「静岡のその町も、学校も、大好きになりました」との一文が。
やがてこの交流は、子供たちとのメッセージ交換につながり、その俳優は中学校への訪問を約束しました。

静岡県の「町の小さな観光大使たち」による修学旅行は、観光地を訪れるだけでなく、一服のお茶から広がる出会いや交流の中で、自分たちの学校はもちろん、地元や特産物にも誇りをもてる、特別な旅行でもあるのです。