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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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1/6 放送分 「だいちゃん大根の生命力」

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ。
これは、1月7日に食べるとよいといわれる春の七草です。
すずしろとは大根のことですが、アスファルトの隙間から生えてきた生命力で話題になったことがありますね。

「ど根性大根」が兵庫県相生(あいおい)市で発見されたのは、2005年の年末。あの大根は、その後どんな運命をたどったのでしょう。
一度は無残に引きちぎられ、ほとんどしおれてしまった大根を引き取ったのは、相生市役所。職員たちは大根を「だいちゃん」と名付け、懸命に天然水を与えるなどして看病しました。
その甲斐あって、だいちゃんは、一枚、また一枚と新しい葉っぱをつけていきます。
その様子は相生市のホームページでも紹介され、2006年のお正月、市役所のロビーに展示されたときには、全国から600人以上の訪問客があり、だいちゃんの根性にあやかろうと受験生も数多くいたそうです。

その後、住化(すみか)テクノサービスという研究所で、生き残った芽を組織培養技術で再生する大手術が行われます。
生まれ変わった「だいちゃん2世」は土に植え替えられ、10センチほどに成長した4株が相生市に返還されました。
さらに、成長した株は植物の種や苗を扱う会社で、約5万粒の種子を取ることに成功。全国の注目を集め、多くの人の愛情と最新の技術でよみがえった「だいちゃん大根」は、市の特産物として、去年の秋から全国販売されています。

七草粥は、冬の終わりに新芽の滋養を食べることで無病息災を祈願するものですが、すずしろ・・・・大根の生命力には子孫繁栄も期待できそうです。