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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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1/20 放送分 「希望という名のパン」

「希望という名のパン」・・・・。これは、去年11月に創刊された福岡の福祉情報マガジン「アリヤ」の特集タイトルです。
「共同作業所で作られた商品を雑誌で紹介しよう」という企画を立ち上げたのは、編集歴20年のキャリアを持つ福岡市の藤野幸子(ふじのさちこ)さん。創刊号はパンの特集で、施設の中のパン工房で作られたおいしそうなパンがたくさん紹介されています。

藤野さんの編集方針は「すべてシンプルに。
情報があふれている世の中だからこそ読み物も無添加に」という思いで作り上げた紙面からは、パンを焼く人々のいきいきとした表情や、いまにも湯気が出そうなパンの温もりがそのまま伝わってきます。
取材を進める中で驚いたのは、どこの工房でも「障害者だからこれぐらいでいい」という甘えが一切ない、ということでした。
彼らは職人と同じ真剣なまなざしで、本当によい素材を使って、どこにも負けない商品を作ろうとしています。
だからこそ、消費者にとってよいものを紹介することができる、と藤野さんは確信しています。

出来上がった雑誌を共同作業所に届けると、みんなとても喜び、「もっとおいしいパンを届けたい」とさらなる意欲を語ってくれるそうです。
「アリヤ」で紹介されたパンが売上げにつながれば、共同作業所で働く人々の給料になり、また雑誌の売上げの一部は福祉基金にもなり、新たな他の商品の施設をつくることも可能です。

障害者の自立支援サイクルを一日も早く確立したいという藤野さんの思い。将来的には、オリジナル商品の開発や、海外の施設の紹介など、さまざまな企画によって生まれる新しい交流をめざしています。