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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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11/4 放送分 「車椅子を着せ替える」

車椅子を利用している人々に、カラフルなシートで元気づけたい・・・。
そう考えたのは福岡市の浦野智光(うらのともみつ)さんです。

彼は、2年前に友人が交通事故で車椅子の生活になったのをきっかけに、おしゃれな着せ替えシートをプレゼントすることを思い立ちました。
浦野さんと、事故に遭った友の共通の友人が、たまたま車椅子シートを作る会社に勤めていたこともあり、いつも遊んでいた仲間を元気づけたいという思いが一致したのです。
記念すべき作品第一号となったのは、クロコダイル柄のシート。既成の車椅子にかぶせてアジャスターで留めるだけで、おしゃれな車椅子に変身します。
それまでの病院の車椅子といえば、グレーや紺といった地味な色が多かったので、プレゼントされた友人は想像していた以上に喜んで、浦野さんたちと再び繁華街にも出かけるようになったそうです。

「こんなに喜んでもらえるのなら」と、浦野さんは友人の会社と共同開発という形で、女性に人気のビタミンカラーや、ヒョウやシマウマの柄をあしらったアニマルシリーズなど、次々と新作を商品化しました。
一番苦労したのは、材質。汚れをふき取りやすいようにビニールレザーを使用したり、座り心地も考えて弾力素材のウレタンを多めに使用したり。
すべてに「使う人の立場になる」という気持ちが込められています。

車椅子を利用する人々にとって、それは自分の身体の一部となるもの。だからこそ、服を着替える感覚で車椅子を着せ替え、街をにぎやかにしたい、と浦野さんは思いを語ります。
そんなカラフルな車椅子は、街だけでなく、使う人の気持ちまでカラフルにしているのです。