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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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9/16 放送分 「夜間中学」

戦後の混乱期、生活のために働かなくてはならず、学校に行けない子どもたちがいました。
そんな子どもたちのために生まれたのが、夜間中学です。

昭和22年に大阪から始まった夜間中学は、各地に広がり増え続けました。そして、昭和29年には全国に87校、生徒数は5000人を超えるようになりました。しかし、社会が安定していくとともに、義務教育として子どもたちを昼間に学ばせる国の方針から夜間中学は次々と廃止されていきました。
ところが、昭和45年から再び夜間中学が復活。現在、全国には35校の公立夜間中学があります。

通っている生徒は子どもではなく、お年寄りも。子どものとき、戦争や経済的な理由のために学校に行けないまま大人になった人たちの「学び舎(まなびや)」なのです。
読み書きができるようになって、孫に年賀状を送りたい。
きちんと算数を学んで計算ができるようになりたい。
中学生活を送って人生の忘れ物を取り戻したい。
こんな願いを持った人たちが毎日、夜間中学へ通って勉強しています。

そんな生徒に授業をする先生は、生徒より若く、20代の先生ともなれば、生徒にとっては孫。でもそこには年齢差を超えて真剣に教える姿、真剣に学ぶ姿があるのです。
初めて字が読めた喜び、計算ができた嬉しさ、学ぶことの感動を、お年寄りたちは率直に表します。
そして、その姿に、逆に人生を教えられる若い先生たち・・・。

21世紀の夜間中学は、感動と感謝、喜びに満ちあふれています・・・